「Roku(ロク)」のストリーミング端末がすごいらしい?調べてみた

テレビでYouTubeやネットフリックスが見られる「メディアストリーミング端末」といえば、アマゾンの「Fire TV」、グーグルの「Chromecast」、アップルの「Apple TV」などがしのぎを削っています。

ところが、そんなアマゾンやグーグルといった超大手企業を抑えストリーミング端末の市場で首位に立っているメーカーがあります。それが「Roku(ロク)」です。

Rokuの市場シェアは圧倒的で、2位のアマゾンを引き離しているそうです(参考: Apple TVを持っているのはWi-Fi環境を持つ家庭の5%―ライバル多く)。

このRokuの快進撃ぶりは、先日のブルームバーグの取材でも紹介され、大変注目を集めているようです(参考: デジタルTV配信機器の米ロク、 「ストリーミングがテレビの将来像」)。

そこで今回は、Rokuとはどんな会社なのか、何が魅力なのかを調べてみたので、ご紹介します。

Rokuとは?

Roku(ロク)」とは、家庭用のデジタルメディア機器を手がけるアメリカのメーカーです。

社名は日本語の「六(ろく)」に由来しています。これは創業者のアンソニー・ウッドが作った6つ目の会社だったからだそうです。

Rokuは2002年に創業し、2008年には世界で初となるネットフリックス対応のセットトップボックス(メディアストリーミング端末)を発表します。まさにストリーミング界のパイオニアだったようです。

その後も着実にシェアを伸ばしていき、現在ではメディアストリーミング端末の市場において、アマゾン、グーグル、アップルなどの超大手を抑えて首位に立っています。

特にコードカッティングの進む米国においては、Rokuは年々シェアを伸ばしているようです。

Rokuの魅力は?

一体なぜRokuはここまで支持されているのか、「Rokuの魅力」にいついて見ていきましょう。Rokuの魅力は2つあります。

1つ目は「価格の安さ」です。最安モデルの「Roku Express」の価格はわずか$29.99と、アマゾンのFire TV Stickよりも安価です。ここまで価格が安いと、「とりあえず買ってみるか」と新規購入のハードルを下げることができます。

2つ目は「一体型テレビ」です。Rokuは、INSIGNIA、SHARP、HITACHI、Hisense、TCLの5つのメーカーと提携して「Roku TV」という一体型テレビのライセンスを行なっています。

Roku TVには初めからRokuのストリーミング機能が内蔵されています。アマゾンも最近Fire TVを搭載した一体型テレビをリリースしましたが、やはりオールインワンのテレビは外部接続設定の面倒くささがなく、幅広いユーザーに好まれるのかもしれませんね。

日本は未発売?

残念ながら、Rokuの製品はまだ日本では正式に発売していないようです。

日本のアマゾンなどを見ると、輸入されたRokuの端末がかなりの割高で売られていますが、もちろん買わない方がベターです。

最近は日本でもメディアストリーミング端末の販売が熱を帯びてきているので、ぜひRokuには日本市場にも参入して欲しいところですね。

▼Rokuの代わりに「Fire TV Stick」もオススメです

最後に

いかがでしたでしょうか、今回はメディアストリーミング端末の「Roku(ロク)」についてご紹介しました。

最近は「YouTubeの月間正規ログインユーザー数は15億、テレビでYouTubeを見る人も増加」というニュースが話題になるなど、今後はメディアストリーミング端末を利用するユーザーがますます増えていくことが予想されます。

スマホの登場によってテレビ不要論が流行りましたが、確かに”テレビ放送”は不要になったと思います。

しかし、「テレビで動画を見る」という昔ながらの視聴スタイルに、今後私たちは回帰していくのかもしれませんね。

テレビに映るものは”放送”から”配信”へと変わり、みんなで同じものを見ていた時代から、ユーザーが見たいものを見る時代へと変わっていくのかもしれませんね。