iPad Proに10.5インチが追加される理由

iPad Proに10.5インチが追加されている情報が広まっています。情報源は台湾の証券アナリストで、2017年に導入されるとのこと。これによりiPad Proは9.7、10.5、12.9の3サイズで展開されることになります。7.9インチのiPad miniを合わせると4サイズ、MacBookなみにサイズ展開を広げることになります。

アップルはiPad Proをもっと売りたい

iPad Proに10.5インチが追加される理由は一つです、もっとiPad Proを売るためです。そして売れる見込みがあるから投入するのでしょう。iPad ProはPCをリプレイスするというコンセプトでリリースされました。もちろんPCライクなiPad Proをどんどん売るということは、Macの販売台数が影響を受けるということになりかねません。それでも強行するということはアップルはMacよりiPadに未来を託しているのではないかと考えられます。

Macはこれ以上売れない!?

Macの販売台数は決して悪くありません。毎年500万台近く売れています。ジョブズ復帰後から細く長く売れ続けるロングセラー商品になっています。ポートフォリオでいう金のなる木というやつです。しかし今後爆発的に成長する見込みはおそらくありません。その理由はPC市場そのものが毎年減少を続けているからです。

もちろんアップルは会社を今より成長させることを望んでいます。しかしMacにはそれを期待できません。例えばiPhoneを使っている女子高校生や主婦がMacに興味を示す可能性はあるでしょうか?極めて低いですよね、しかしiPadならどうでしょう。機会があれば欲しいと思うのではないでしょうか。この潜在的なユーザーの数がiPadは圧倒的に多いのです。逆にMacをこれから買う人は一部の大学生かクリエイター、プログラマなどの限定的な層です。数で圧倒的に劣ります。だからアップルはiPad Proを押すのです。

今後PCはほとんど見なくなる?

従来のPCはあと5年ほどでほとんど見かけなくなる可能性が高いです。あるのは大学などの教育機関かIT系・クリエティブ系の会社などに限定されるでしょう。一般ユーザーがPCを買う必要が徐々になくなってきているからです。奇しくもパーソナルコンピュータは”パーソナル”ではなくなってしまうのです。そしてそれをリプレイスするのはiPad Proのようなタブレットにキーボードをくっ付けたものです。タブレットがPCの代わりになるならば、今後PCは必要なくなるのです。アップルは今後一層iPad Proの販売に力を入れてくるのではないでしょうか。