日本の人口は多すぎる!? 少子化は当然の流れなのか

日本の抱える問題の一つとして少子化問題がありますよね。

今の日本の人口は約1億2千万人ですが、このまま少子化が止まらなければ2050年には1億人を下回ると言われています。

さらに人口が減ると、労働者の数も減るので経済成長が減速するという問題もあります。

果たしてこの人口減少は日本にとって本当に悪いことなのでしょうか。

今回はあえてプラスの側面を見ていきたいと思います。

日本の人口は世界的に見ても多い

まずは主要な経済大国の人口を見ていきましょう。(ソース: http://www.census.gov/popest/about/terms.html)

アメリカ … 3億2千万人
中国 … 13億5千万人
日本 … 1億2千万人
ドイツ … 8千60万人
イギリス … 6千400万人
フランス … 6千600万人
インド … 12億5千万人
イタリア … 5千900万人
ブラジル … 2億人
カナダ … 3千500万人

意外に思われるかもしれませんが、西洋諸国で人口1億人を超えている国はアメリカとロシアとブラジルだけです。

人口が爆発的に増えているのは、急速に成長している途上国で見られる傾向のようです。

日本は戦後の7,200万人から現在までに5,000万人近く増えました。そして最近減少に転じ始めたのです。

これは日本が途上国から先進国に成長して、ひと段落したということではないでしょうか。

これからは移民受け入れなどで闇雲に人口を増やすよりも、減っていく人口の中でも成長していく方法を考える方が得策といえます。

GDP陥落は仕方がないのか

もちろん人口が減ることでGDPの低下は免れないでしょう。

今は世界3位ですが、2050年頃にはもっと下位にいる可能性が高いです。

大切なのは以前より少ない人口で高い生産性を上げることです。

現在の日本のGDPを人口で割ると、カナダやオーストラリアを下回ります。

彼らは人口2,000〜3,000万人程度ですが、日本人より効率よく仕事をしているということです。

これからは既存の仕事のあり方を見直し、人口や国土に依存しない情報産業により力を入れるべきです。

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最後に

GDP世界一のアメリカは理想の国でしょうか。

もちろん多様性を認める文化や、経済面では日本より進んでいるところが多いです。ところがアメリカには保険制度はありませんし、失業率も高いです。

つまりアメリカは庶民にとっては大変に暮らしにくい国なのです。

さらにアメリカでは、以前紹介した通りに貧富の差が年々拡大しています。

一部の頭の良い人間が、そうでない人たちから富を搾取している国なのです。では日本はどういう国を目指すべきでしょうか。

住みやすく、働きやすい国を目指すべきではないでしょうか。今あるブラック企業などは、人口が多い(代わりがいくらでもいる)から成立した制度です。

これから働き手が減る中で、従業員の使い捨てなんて間違いなく通用しなくなるでしょう。

人口が減り始めた今の日本は、ちょうど時代の転換期です。

これからより住みやすい国になるように、私たちは考えていかなければなりません。