新型登場でMacBookのラインナップが7種類のカオス状態にw

日本時間28日に待望の新型MacBook Proが発表されました。「遂に来たか」という思いでライブ中継を見ていたのですが、直前に公式からリークした画像とまんま同じで吹いてしまいました。新しいタッチバーがどこまで便利なものなのかは使ってみなければわかりませんが、「Radeon」のGPUを搭載してきたのはかなりグッドだと思いました。また名称は単なる「MacBook Pro」に戻すようで、従来の「Retina Display」という肩書きを外したようです。これが原因でMacBookシリーズにおけるラインナップがカオスなことになっています。

7種類のMacBook。あなたは違いを一発で説明できる?


現時点でアップルストアには7種類のMacBookシリーズが販売されています。もともと5種類くらいあってややこしかったのですが、今回に至っては意味不明です。まず無印のMacBookと13インチMacBook Airはいいでしょう。問題はMacBook Proで、13インチのものが3種類、15インチのものが2種類あります。どちらも同じ「MacBook Pro」なので何が違うのかわかりにくいですが、これは「New」とついていない方が従来の「Retina Display」モデルで、「New」とついている方が今日発表された「新しいMacBook Pro」のようです。そして「新しいMacBook Pro」の148,800円の方が「タッチバーを搭載していない新しいMacBook Pro」です。なんじゃこりゃこりゃですよね。アップルストアの店員さんがこの説明を毎回しなければならないことを思うと心が痛みます。せめて旧型MacBook Proは「Retina Display」と冠しておけばよかったのにと思います(新しい方もRetina Display搭載ですが)。とにかくラインナップを増やして売上を増やしたいという必死さが伝わってくるようです。

結局どれを買えばいい?


これからMacBookを買いたい人はどれを買うべきかという話なのですが、これからMacデビューするライトユーザーは「MacBook Air 13インチ」、お金に余裕があっておしゃれしたいライトユーザーは「MacBook」、スペックが欲しいけど節約したいヘビーユーザーは「旧MacBook Pro 13または15インチ」、新しいもの好きの金持ちヘビーユーザーは「新MacBook Pro 13または15インチ」となるでしょう。こうなると「新MacBook Pro 13インチ タッチバーなし」を一体誰が買うのかという疑問が残ります。プレゼンでは従来のMacBook Airの代わりに出したと言っていたので、おそらく将来的には今のMacBook Airのポジションまで降りてくるのでしょうか。将来的には旧機種がリストラされて「MacBook」と「MacBook Pro 13 バーなし」、「MacBook Pro 13」、「MacBook Pro 15」の4種類展開になるはずなので、このカオスから脱却できるかもしれません。

これが最後のMacBook Pro?

昨今のPC市場の盛り下がりぶりを見る限り、MacBook Proの大型アップデートはこれが最後になる可能性が高いです。今後はMacの機能を少しずつiPadに移植していくのではないでしょうか。先日マイクロソフトが出したSurface Studioの対抗馬もおそらくiPadで用意してくるでしょう。これはiOSの普及率の高さを考えれば当然かもしれません。ユーザーの動向としても、iPadを欲しいとは思っても、Macを買いたいライトユーザーなんてほとんどいないのが現状です。ともあれ、MacBook Proが従来より薄く軽くなったことで恩恵を受ける人も多いはずです。早く店頭で触って見たいですね。