Surface Studioに対抗!? もしも「iPad Pro」のデスクトップ版が出たら

10月に発表されたマイクロソフトの「Surface Stuido」はとても話題になりました。スタイラスに対応した28インチの大型タッチディスプレイを搭載したこの製品は、思わず「おぉ!」と言ってしまうような、魅力的なデバイスでした。ここで気になるのがアップルがこの「Surface Studio」にどう対抗するかということですよね。アップルはライバルが成功していく様を黙って見ているような会社ではありません。

きっと今頃「ぐぬぬ、我々はもっとすごいのを出してやる」と燃えているところでしょう。そこで今回は、もしアップルが「Surface Studio」の対抗馬を出すなら、おそらくこんなデバイスを出すという想像をしてみようと思います。もちろんタッチ画面を搭載したiMacは絶対に出さないとアップルのお偉いさんが公言しているみたいなので(参考: GIZMOOD)、最も出る可能性が高いであろう、「iPad Proの大型ディスプレイモデル」について考えていきたいと思います。

もしも大型ディスプレイのiPad Proが登場したらこうなる

ディスプレイは6K解像度の29.1インチ?


もしもアップルが大型ディスプレイのiPad Proを発売するとすれば、おそらくディスプレイは29.1インチ、解像度は6144 x 4608の6Kディスプレイになると「予想」します。その理由は、Surface Stuioの28インチに匹敵する大きさでかつ、従来のiPadアプリを柔軟に活かせる解像度を計算した結果、この画面の大きさと解像度になったためです。

計算の過程を説明すると、まずiPad Proシリーズは一貫して264ppiの解像度が用いられています。なので順当に考えて264ppi解像度を持つ大型ディスプレイは何インチが妥当なのか、既存の9.7インチのもの(2048 x 1536)を元に計算しました。すると29.1インチで6144 x 4608という解像度がちょうど264ppiになって、かつ9.7インチの3倍というきりのいい数字になったのでした。これによって9.7インチ用のiPadアプリも、3倍表示でぴったり29.1インチにスケーリングできるというわけです。

縦横比4:3(iPad Pro)の29.1インチというのは、縦横比3:2(Surface Studio)の28インチとほぼ同等の大きさになります。なので対抗馬としてちょうどいい大きさなのではないでしょうか。

アイコンの大きさはこうなる

12.9インチのiPad Proが発売になったとき、画面サイズに対するアイコンの小ささが話題になりました。ということで、もし29インチのiPadの画面なら、アイコンのサイズはどうなるか想像して作ってみました。それが上の画像になります。一応ピクセルサイズを計算して配置したので、シミュレーションとしては合っているはずです。もちろん、これだとあまりにも空きスペースを持て余しているので、もっと大きいアイコンサイズに変えてくるかもしれませんね。

お店やショールームで活躍する?

上の動画はシャープがMacを32インチのタッチディスプレイで動かしているデモです。このように超大型のタブレットが登場することで、新たな使い方がなされて、市場価値が生まれると予想されます。29インチのiPad Proは一般消費者向けではないかもしれませんが、お店やショールームといった業務用途において力を発揮するのではないでしょうか。

クリエイターの必須アイテムに

もし6K29インチのiPad Proが実現したとすれば、それはクリエイターにとって手放せないアイテムとなるでしょう。おおよそ2,800万画素の写真をそのまま表示することができれば、フォトグラファーにとって全く新しい次元の制作が可能になるのではないでしょうか。そしてイラストレーターにとっては、まるで大きなキャンバスに思い切り絵を描くような体験がiPadでできるようになるのです。

最後に

ここまで想像で話をお届けしてきましたが、本当にアップルが大型ディスプレイのiPad Proを出すとしても、おそらく時期は2019年頃になるのではないでしょうか。というのも、マイクロソフトのSurfaceが初めて出たのが2012年で、アップルがそれに対抗してiPad Proを出したのが2015年だったからです。この間3年も空いています。なので2016年発売の「Surface Studio」に対する大型ディスプレイのiPad Proもそれくらい後になるのではないでしょうか。

これは小型デバイスにも共通することですが、今後Surfaceに対抗するためには、プロ仕様レベルのiPadアプリをもっと用意しなければいけません。Adobeのフォトショップやイラストレーターのほぼ全機能がiPadでも動くレベルまで向上させないと、今後のiPadの成長はあり得ないでしょう。ともあれ、いつか出るかもしれない大型ディスプレイのiPad Pro。どんな使い方ができるか想像するとちょっとワクワクしませんか。