オートフォーカスでピントを合わせてくれるメガネが遂に登場!?

皆さんはメガネを使いますか?メガネのレンズは一度作ると後から度数を変更することはできませんよね。そのため使っているうちに見えづらくなってきた場合は、再度メガネ屋さんで度数を測り直してレンズを交換してもらう必要があります。また、年を取ってくると運転用や読書用などの度数の違う複数のメガネを使い分けている人もいるそうです。

そんな面倒さから、「カメラのように自動でピント(度数)を合わせてくれるオートフォーカスのメガネレンズがあればいいのにな」と夢見た人も多いのではないでしょうか。そんな夢のような技術が、なんとアメリカのユタ大学で開発されたようです。

液体ベースのレンズを使用?


上の動画は実際にオートフォーカスメガネが使われているものです。このように目の焦点距離に合わせて自動的にピントを合わせてくれるようです。この画期的なレンズがどのような仕組みになっているのか気になりますよね、仕組みは液体ベースのレンズというのが使われているそうです。詳しい情報は記事から引用します(参考: niftyニュース)。

前後2枚の柔軟な膜内にグリセリンが封入されており、後ろ側の膜が必要に応じて前後する。これによりレンズの厚さが変化し、ピントが合う場所もそれに伴って変化するという仕組みだ。(中略)

メガネのフレーム中央には赤外線を利用した距離計が取り付けられており、利用者と見る対象との間の距離を計測。この距離に合わせ、最適なレンズの厚さを判断する。

とのことです。文系の私にはいまいちピンとこないのですが(笑)、利用に応じてレンズの厚さを調整してくれる仕組みのようです。また、動力源は電気で24時間稼働のバッテリーを搭載しているそうです。

スマートグラスと組み合わせれば最強?


このオートフォーカスレンズの技術は、スマートグラスと組み合わせればすごいものが出来上がりそうです。度数を図ることなくピントを合わせてくれる便利さと、様々なアプリケーションを動かせるスマートグラスの性能を組み合わせることで文字通り魔法のようなデバイスになるのではないでしょうか。遠くの文字も近くの文字も難なく読めて、外国語の看板はARで翻訳表示し、久しぶりに会った相手の名前を忘れないように表示してくれる機能も搭載されるかもしれません。常に装着したくなる、まさに”スマートな”グラスになるかもしれませんね。

最後に


上の画像が現在の試作品のようです。このように見た目が不恰好ですが、このあたりは今後の改善で良くなっていくでしょう。実際にこのオートフォーカスレンズの技術が実用化されて、市場に出回るのはおよそ3年後になるとのことです。ちょうどIoTのブームに乗っかって、うまく普及するといいですね。今のメガネの仕組みは、18世紀頃に確立された「多重焦点レンズ」からほとんど変わっていないそうです。200年以上の時を経て、ようやくメガネは次のステージへと進むのかもしれませんね。