人が乗れるドローン「EHANG 184」に注目!

昨今は様々なドローンが登場しています。手のひらに収まる小型のものから、荷物を届けるドローン、そして今注目されているのが、人が乗れるドローンです。中国のドローンメーカーである「EHANG」が開発しているのは、正真正銘人が乗って飛行することのできる巨大ドローンです。そもそも無人航空機を意味するドローンに人が乗ることは言葉の矛盾もありますが、これも時代の変化でしょう。

現在公開されている情報によると、EHANG 184は8つのプロペラで飛行し、最高時速100km、最大23分のフライト、最大高度500mまで上昇可能とのことです。もちろん動力源はバッテリー充電による電気です。飛行のスペックはもはやドローンというよりもヘリコプターに近いかもしれませんね。

人が乗れるドローンは何を変えるのか

もしもEHANG 184のような人が乗れるドローンが普及したら、私たちの暮らしはどう変わるのでしょうか。またどういった使い方がされるでしょうか。考えてみましょう。

次世代の交通手段になる!?

もしもドローンに乗ることができれば、あなたはもう渋滞知らずになるでしょう。ドローンに乗って空を飛べば一瞬で目的地に到着できます。もちろん着陸できる場所は限られてきますが、あらかじめドローン専用の着陸ポイントをいくつか作っておけば対応できるのではないでしょうか。ヘリコプターに比べて小さく、何より電気で動くので飛行のコストを抑えることが可能です。これこそ人類が夢にまで見た空飛ぶ車の実現かもしれませんね。

新たな観光方法に!?

例えば人の足では踏み入れるのが困難な山脈や渓谷のような自然遺産も、ドローンに乗れば簡単にアクセスが可能になります。今まで見ることが難しかった上空からの絶景も、簡単に見ることができるようになるかもしれませんね。

緊急事態に活用できる!?

ドローンであれば簡単に目的地にアクセスできるので、遭難者の救助や、災害時の派遣、病人やケガ人の治療などにも役立つのではないでしょうか。ただしEHANG 184は1人乗りなので、患者を乗せて病院までは運ぶことはできません。

最後に


もちろん現在のほとんどの国の法律では、このような有人ドローンの飛行は許可されていません。また、いざ許可されるとしても、ヘリコプターと同様に様々な制約がつくことが想定されます。そしてもちろんドローンである以上は飛行時の騒音は避けられませんので、市街地を頻繁に飛ぶことは難しいかもしれません。それでもこのような人が乗れるドローンというのは、SF映画の世界のようでワクワクさせてくれますよね。もしかしたら20〜30年後には人が乗れるドローンの利用がブームになっているかもしれません。これからの進歩に期待ですね。