炎上した後に復活する人たちは何が違う!? 対応力が大事?

スマートフォンの普及とともによく耳にするようになったのが、「炎上」という言葉です。もともとPC時代の炎上は、著名人のブログや、にちゃんねるの投稿に対して行われるものが主流でした。そのためネット上の炎上は一般人にはあまり関係のない話でもありました。ところがツイッターなどのソーシャルメディアとスマホの普及によって、今や炎上とは全国民、時には国をも巻き込んだものへと発展しました。

そして女子高生のおバカ写真投稿から、アメリア合衆国大統領の暴言投稿まで、程度の違いこそあれど、今の時代はいつでも誰でも炎上する時代になっています。もちろん人間は間違える生き物なので、そのつもりがなくてもひょんなことが原因で炎上してしまうこともあると思います。大切なことは炎上してしまった後の対応で、この対応の仕方によって、その人の評価が今後どうなってしまうのかも決まってしまうように思えます。

炎上した後に以前よりもブレイクする人もいる?


一度炎上すると、その人の評判は大きく下がります。日本中、時には世界中の人々から大バッシングを受けることになるかもしれません。ところが、中には炎上した後に以前よりも評判を上げている人がいるのも事実です。例えばYouTuberの「はじめしゃちょー」さんは2015年にニベアクリームを無駄使いした動画で炎上しました。一時は大バッシングされたものの、今となっては日本一人気のあるYouTuberとして、炎上前よりもむしろブレイクしています。これは一体なぜなのでしょうか。

それはひとえに、炎上によって知名度が上がるからではないでしょうか。というのも、それまではその人のことを知らなかった、もしくは興味がなかったライトユーザーの人々が、炎上をきっかけに名前を知ることになるからです。もちろん、炎上している時は「悪い評判」で有名になっているのですが、炎上した後に誠意を持って反省した場合、「まぁいいんじゃない?」という風に悪評が徐々になくなっていくのです。悪評が消えた後は、その人の「知名度」だけが残ります。

炎上した後は逃げてはいけない?


このように炎上した後の対応によって、その人の今後が大きく左右されると言っても過言ではありません。そしてこれまでに炎上した後に真摯な対応をとった人はほぼ例外なく復活しています。これはある種、人間の心理なのかもしれません。大バッシングを受けた人が、その後反省して真摯的な態度をとると、反動で好感度がとても上がるのです。映画「ゴーン・ガール」でも、「とことんまで嫌われた人間は、好かれるときにはとことんまで愛される」というセリフがありました。

もちろん、これは簡単なことではないと思います。炎上すると、人は傷ついて逃げ出したくなります。そして人前から姿を消したくなるものです。おそらくオリンピックの佐野研二郎さんも、エンブレムを撤回せずに「これは俺の作品だ!」って押し通せば今頃違った結果になっていたのかもしれません。もちろん本当にパクリだったのならそうはいきませんが。ベッキーさんも不倫して炎上しましたが、その後に誠意を見せたので今後は人気が回復すると思います。少なくともベッキーさんはこれ以上嫌われることはなく、後は人気が上がっていくだけでしょう。

ドナルド・トランプは人気者になるかもしれない!?


この法則に当てはめると、今世界一嫌われているドナルド・トランプさんも、もし彼のやろうとしている政策がうまくいって、アメリカの雇用問題などが改善されれば、一転して人気者になる可能性があります。彼はもう既に世界中からボコボコに叩かれまくって嫌われている状態なので、これ以上嫌われることもありません。そして支持率40%が表しているように、ドナルド・トランプさんに期待しているアメリカ人は半分未満なので、仮に上手くいかなくても、「やっぱりね」で終わります。オバマさんは逆に過剰な期待を背負って大統領になったので、「期待ハズレだった」と言われることもありました。そのため、今後の政策次第ではドナルド・トランプ大統領が歴代最高の支持率を集めるなんてこともあり得るわけです。

最後に


このように21世紀は70億総炎上時代となっています。現代においてインターネットやSNSを100%シャットアウトして生きていくのは不可能なので、誰しもが炎上する可能性があるのです。大切なのは炎上した後に真摯に対応することです。自分に非があるときは素直に謝りましょう。その後の対応次第では、炎上前よりもかえって人気になれることもあります。人は誰だってしくじるものです。大切なのはその後の対応ではないでしょうか。