IoTであらゆる混雑状況を正確に把握できるようになる?

グーグルマップの新機能として駐車場の混雑状況が分かるようになりました(参考: TechCrunch Japan)。これはその駐車場の過去の利用データを元にして「Limited」、「Medium」、「Easy」の3段階で混雑状況が予想されて表示されるようです。このシステムにはグーグルの「ヒストリカルデータ」というものを用いているようで、ユーザーの位置情報や検索情報を元に、混雑が予想される時間帯を割り出しているようですね。もちろんこのやり方では的中率が甘いところがあるので、今後の進歩に期待がかかっています。実はグーグルには似たような機能が以前からありました。それは「Popular Times」というレストランやカフェなどの混雑状況を把握できるものです。仕組みは駐車場の混雑把握と同様のようです。このようにグーグルはあらゆる手を使ってあらゆる場所の混雑状況を把握できるように働きかけているようですね。

あらゆる混雑状況が把握できるようになる?


今後このシステムが拡大すれば、駐車場の混雑はもちろん、道路の渋滞予報や、街中の人通りの多い時間、あらゆる店の混み具合などを把握できるようになっていきそうです。そうなれば、あなたはもう外出時に何時間も店に並ばされてクタクタになったり、空いている駐車場やレストランを求めて探し回る必要もなくなっていくのです。今グーグルが用いているのは主にユーザーの利用データですが、今後IoT化が進んでいけばより正確なデータをその場所から直接得ることが可能になるかもしれません。ひょっとしたら今〜人が並んでいるといった細かい情報まで分かるようになるかもしれませんね。

自動運転との組み合わせで化ける?


グーグルが力を入れて開発中の自動運転「Waymo」と、こういった混雑予報を組み合わせれば、渋滞を回避できる究極の自動車が完成するかもしれません。すでにフィアットクライスラーやホンダと提携しているように、Waymoのソフトウェアは今後あらゆる自動車会社の車に搭載されていく予定です。そうやってWaymoの利用者が増えれば増えるほど、道路の渋滞情報などが正確に集められるようになります。Waymoがいずれ完全自動運転に対応するならば、その時はあなたはもう目的地を指定してただ座っているだけで、後は自動的に混雑の少ない最適ルートを通って目的へと運んでくれるようになるでしょう。

最後に


このように今までは把握するのが難しかった混雑状況などのあらゆる情報が、今後は簡単に、そしてより正確に把握できるようになっていくのかもしれません。そうなれば、ユーザーは混雑する時間帯を避けて空いている時間を狙うようになりますし、カフェやレストランなどのお店側にとっても、繁忙期と閑散期のギャップが埋まって運営しやすくなります。そうなれば、「混雑時期に人手が足りない!」なんてこともなくなっていくのかもしれません。今後のIoTの普及は、このような〜の数値化、可視化といったことをより進めていくことになりそうです。そうなれば私たちの生活はより便利で快適なものへと変わっていくかもしれませんね。