バイオハザード7はプレイする映画から体感するゲームに変わった?

1月26日に発売された大人気ゲームシリーズの最新作、「バイオハザード7」が話題を集めているようです。すでに世界出荷本数が250万本を突破(参考: INSIDE)するなど、その勢いはとどまるところを知りません。

今回のバイオハザード7の魅力は何と言ってもFPS視点で一新されたゲームシステムと、「原点回帰」と称されるほどホラーゲームとして作り込まれている点ではないでしょうか。

今作はとにかくOwsomeでAmazingだと海外でも高い評価を得ているようです(参考: Amazon.com)。そんなバイオハザード7は、今までのシリーズと一体どこが違うのか見ていきましょう。

ムービーシーンが全然登場しない


バイオハザードといえば、初代から映画さながらのムービーシーンが頻繁に登場していました。作り手側も洋画を意識して制作されていたようで、日本のゲームなのにあえて英語音声で収録されているのが斬新でした。

バイオハザード5では、実際にハリウッドのスタジオでモーションキャプチャー撮影や録音を行うなどの徹底っぷりでした。そんなバイオハザードの象徴ともいえる「ムービーシーン」が、バイオハザード7では全然登場しないのです。

実際に7でムービーが見れるのはたったの3箇所で、冒頭のオープニングシーン、中盤のとあるシーン、最後のエンディングシーンのみです。あとは終始主人公の一人称視点で物語が進行していきます。

そのため、プレイしている人は7の主人公がどんな顔だったか思い出せない方も多いのではないでしょうか。これは今までのシリーズとは大きな違いです。

「プレイする映画」から、「体感するゲーム」へと変わった?


従来のバイオハザードは、いわば映画の中のかっこいいキャラクターを、自分が操作して楽しむといったところでした。

そのため派手なQTEアクションを成功させてクールに決めるシーンや、壮大なムービーシーンを延々と見せられることも多かったです。このように、従来のシリーズはいわば「プレイする映画」といったところでした。

ところが、バイオハザード7はプレイヤーが主人公そのものになりきるゲームへと変わりました。7ではシリーズで初めて主人公がエージェントではない「ただの素人」という設定になっています。

これは主人公をあえて私たちプレイヤーと近い能力設定にして、親近感とリアルさを持たせるためなのかもしれません。そのため、7には突然襲いかかってこられたり、吹き飛ばされたりと、三人称視点で見たらかなりダサいシーンも多いです。

このように、バイオハザード7は今までとは違う「体感するゲーム」として作られているようですね。

▼「PS4」はこちは

最後に


バイオハザード7の最大の魅力は何と言っても「VR対応」です。

おそらくバイオハザード7はまともにヒットした最初のVR対応ゲームとなるでしょう。ゲームの完成度の高さも、ミニゲームばかりの他のVRゲームとは一線を画しています。一度ディスプレイでプレイした人も、VRでもう一度プレイしたくなるのではないでしょうか。

最近は「6」や「リベレーション2」でマンネリ化と言われつつあったバイオハザードシリーズですが、「7」でのシステム刷新はうまくいったようですね。

続編となる「8」はさらに体感するゲームとして進化していることに期待がかかります。