日本のトイレ、遂に世界進出!? 時代が追いついたのか

先日行われた家電の見本市「CES2017」で地味に人気を集めていたのが、「日本のトイレ」でした。出展したのは誰もが知っている「TOTO」というメーカーで、自動開閉やウォシュレットの機能で来場客をオモテナシしていたようです。どうして日本のトイレが今更になって家電の祭典に出展されたかというと、昨今のIoTデバイスやスマート家電ブームの煽りを受けたからなんだそうです。世界は今、よりハイテクな家電製品を求めているようですね。そこでこれまで見向きもされなかった日本のハイテクトイレが注目され始めているというわけです。

ようやく時代が追いついた!?


日本のトイレにウォシュレットが搭載され始めたのは、もう20年以上前の話です。今では商業施設や公共施設のトイレにおいても、ウォシュレット機能付のものをよく見かけるようになりました。このように日本では既に定着しているウォシュレットですが、海外ではまだまだ見かける機会は少ないです。日本ほどトイレにこだわる習慣がなかったために、これまであまり興味を持たれていなかったようです。また、便座を温める機能や、蓋を自動開閉するといった便利な機能も日本には定着しつつありますが、これらも海外では受け入れられないガラパゴス機能として眠っていました。それが最近になって、ハイテクトイレは素晴らしいのではないかと少しずつ注目を集め始めています。まさしく日本のトイレテクノロジーに時代が追いついてきたと言えるかもしれませんね。

最後に

これからの時代は、あらゆるモノやサービスがインターネット接続されたり、OSが搭載されてスマート化していくと言われています。その中でこれまで長い間進化してこなかった家電や家具といったあらゆるものが、今後一気に機能を増やして便利になっていくことが考えられます。そして日本のトイレは、スマート家電の一つとして世界で活躍できるかもしれません。今のところTOTOのトイレにOSやインターネット接続は搭載されていませんが、これまで培ってきた技術を生かして、この分野で他国よりリードできることは間違いないでしょう。トイレに限らず、これまで日本国内でしか評価されなかったようなガラパゴス技術たちが、今後は世界で花開いていくのかもしれませんね。2020年代のIoTの時代は、かつてのように日本のテクノロジーが世界で評価されるチャンスが到来する時代となるかもしれませんね。

参考記事: IT mediaニュース