アマゾンGOの一店舗あたりの従業員は何人必要?

アマゾンGOの試験運用が2017年からシアトルで始まる予定です。すでに「レジのない店舗」として衝撃的なプロモーションビデオで世界を驚かせたアマゾンGOですが、その多くの実態は謎に包まれています。中でも、レジをなくすことによってどれほど従業員数を減らすことになるのか、気になるところですよね。いくらレジがなくなっても、他のところにかえって人手が必要になるなら意味がありません。そこで今回はアマゾンGOの運営には、どれくらいの従業員が必要になるのか見ていきましょう。

アマゾンGOは一店舗あたり3〜10人程度で運用できる?


アマゾンGOの店舗面積は、日本のコンビニとスーパーの中間ほどと言われています。動画を見てもそれなりに広いように感じます。参考までに、日本のコンビニの一店舗辺りの同時刻の従業員数は2〜3人です(そのうち1〜2人はレジ担当ですが)。果たしてアマゾンGOを運用するには何人の従業員が必要になるのでしょうか。The Vergeの記事では、6人必要という見解です(参考: The Verge)。主な業務の割り当ては、1人は棚の在庫を管理する係。1人は客対応の管理者。2人はドライブスルーウィンドウの監視役。2人は袋詰めマシーンのベルトコンベアー担当という計6名。あとは店舗の規模に応じて人数が増減するとのことです。ドライブスルーのない店舗ならその担当は不要になりますし、規模の小さい店舗ならさらに人数を減らせるかもしれません。このことから、アマゾンGOの店舗に必要な従業員はおおよそ3〜10人になるという予想です。

アマゾンは型破りの企業


もちろんこれは予想に過ぎないので、実際はもっと画期的な采配が振られるかもしれません。そしてアマゾンのブラック企業っぷりは有名な話なので、1人か2人など、驚くほど少ない人数で運営させられる可能性もあり得ます。上の役割の例でいうと、おそらくアマゾンGOはあらかじめ工場で袋詰めされた商品が届くことになるので、袋詰めマシーンを使う係は不要です。そしてドライブスルーもない店舗であれば、あとの商品棚の出し入れと在庫管理、接客など、その気になればそれら全ての業務を1人の人物に任せることが可能です。実際は社員である店舗の責任者が1人必要になるので、その人とアルバイトの計2人で回していけるのではないでしょうか。もしこんなことになれば恐ろしくブラックになるかもしれませんが(笑)。このあたりは実際にアマゾンGOの運営が始まってみないとなんとも言えませんね。

最後に


アマゾンGOが目指しているのは、もちろん店舗を限りなく無人に近づけることです。そうやって人件費をギリギリまで削って利益をガッポリ稼ぐのがアマゾンのやり方です。そのため、アマゾンGOの運用が始まった後も最新のテクノロジーをバンバン導入してさらに従業員数を減らしていく可能性があります。今は人の手で行なっている商品棚の陳列も、最終的にはロボットが行うようになっているかもしれません。このようにアマゾンGOはこれまでのコンビニやスーパーのあり方を変えていくことは間違いなさそうです。まずはシアトルで始まる試験店舗がどのようなものになるのか注目ですね。