無人カフェ「Cafe X」がサンフランシスコに登場!ロボットが淹れてくれる

最近ロボットやAIの登場によって、「人間の仕事がどんどんなくなっていく」なんていう話をよく聞きますよね。そして、これまでは無人化が難しいとされていたサービス業にもその波は押し寄せているようです。

サンフランシスコに新しくオープンした「Cafe X (カフェ・エックス)」は完全に無人のカフェです。そう聞くと、「自動販売機が設置されているだけ?」と想像する人もいるかもしれませんが、そうではありません。

「Cafe X」はちゃんとロボットが人間のようにコーヒーを淹れてくれる正真正銘のカフェなのです。

Cafe Xの仕組み


Cafe Xには円形のガラス張りの空間の中にロボットアームが1台スタンバイしています。

あなたはコーヒーを注文すると、ロボットアームが注文された種類のコーヒーをカップに淹れてくれるというわけです。ガ

ラス越しにロボットの仕事ぶりを見ることができるので、サボらずに働いているかチェックすることもできます。

そして注文したコーヒーは、3つあるUFOキャッチャーの取り出し口のようなところから出てきます。また、人の手が一切触れないので、潔癖症の人にはいいかもしれませんね。

注文から完成までは1〜3分かかるそうです。

注文の仕方

  1. アプリまたは店頭のタッチパネルで注文する
  2. ロボットがコーヒーをつくる
  3. スマホに届いたコードをタッチパネルに入力する
  4. 受け取り口からコーヒーが出てくる

まずはスマホのアプリか、店頭のiPadで注文をします。コーヒーは6種類ほどで、注文の際に豆の種類やシロップの有無などを自由にカスタマイズできるようです。

また、料金の支払いはクレジットカードで前払いみたいです。店頭注文の場合は、オーダー用のiPadにカードの読み込み口が付いています。

注文が完了すると、ロボットがコーヒーを淹れ始めます。注文から約1〜3分で完成するようです。そして完成の1分前にあなたのスマホにSMSで通知してくれます。

そして完成すると、SMSにコードが送られてくるので、それを受け取り口の前のタッチパネルで入力しましょう。するとあなたの注文したコーヒーが受け取り口から出てきます。

ちなみにコーヒーの完成から6分経っても受け取らなかった場合は、無条件で破棄されるようです。これは完成したコーヒーを1度に3つまでしかストック出来ないないので、渋滞を防ぐためだと思われます。

無人カフェのメリット

行列に並ばなくていい

スターバックスやブルーボトルコーヒーに行くと、お決まりのようにゾロゾロとたくさんの人が並んでいます。このように現代ではコーヒーを注文するためだけに数分待たなければいけません。

しかし、Cafe Xならもうその必要はありません。あなたはただスマホでコーヒーを注文して、完成したら取りに行けばいいだけです。貴重な時間を節約することができるのです。

人件費を大幅削減し安価で提供できる

Cafe Xにはレジ係がいませんし、コーヒーを淹れる人もいません。必要なのはカップの補充や機械に豆を入れる人と、ロボットの不具合に対処する人だけです。そのため、従来のカフェのようにカウンターの向こう側にゾロゾロと従業員を用意する必要がありません。

人件費を削減できればその分商品を安価で提供できます。最近高騰し続けているコーヒーの価格をストップさせることができるでしょう。

未来チックでかっこいい

このようにロボットがコーヒーを淹れてくれるなんて、まるでSF映画のような光景です。これはロボットが細かい作業を行えるようになってきたことと、スマホやネットが普及した時代になったからこそ成せる業なのかもしれません。

注文を受け付けたり、カップにコーヒーを淹れるといった単純作業は、もはや人の行う仕事ではないのかもしれませんね。

無人カフェのデメリット

一度にストックできるのは3つまで

一度にストックできるのは3つまでのようです。そのため、カップが3つ溜まると次のコーヒーを作れなくなります。

6分経っても取り来なければ自動的に破棄されるようですが、ユーザーの取り忘れが連続すると生産がピタッと止まってしまいそうです。

もっとも注文したコーヒーをそんなに放置する人は少ないかもしれませんが。

味はどうなの?

気になるのは味ですよね。基本的にはカフェで提供されている作り方と同じなので、味にそこまで差はないと思います。

また注文時に豆の種類なども細かく選択できることから、コーヒーの味には結構こだわっている印象が見られます。ここは実際に試飲してみないとわかりませんね。

メニューが制限される

これから対応するかもしれませんが、現在のところはアメリカーナ、カフェラテ、カプチーノ、コルタード、エスプレッソなど6種類ほどしか用意されていないようです。

スターバックスのようなフラペチーノは当然ありません。そんなもの必要ないと言われてしまえばそれまでですが。

想定外のトラブルの発生

これはロボットや機械の宿命なのですが、予想外のトラブルというものが必ず発生します。ロボットが突然動かなくなったり、システムの不具合で注文が受け付けられなくなることはあるかもしれません。

この問題はバージョンアップによって、時間をかけて不具合を解消していくしかありませんね。

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最後に


サンフランシスコといえば、以前には無人のレストランである「Eatsa」なども話題になりましたね。

Eatsaは裏側では人間が料理を作っているので、完全な無人ではありませんでした。ところが「Cafe X」は正真正銘の無人製造です。しかも単なる自動販売機ではなく、ちゃんとコーヒーをドリップして淹れるカフェです。

あと数十年後には、「昔のカフェは人が手作業でコーヒーを淹れていたんだよ」と語られる時代が来るのかもしれませんね。無人カフェの「Cafe X」、ぜひ一度行ってみたいものです。