サムスンのGalaxy Tab S3が登場。iPad Proに対抗?

サムスンはスペインで開催されているMobile World Congressにて、自社の新製品である「Galaxy Tab S3」を発表しました。この新製品はタブレット端末である「Galaxy Tab S2」の後継機となる機種ですが、前機種と比べて内部スペックが向上しているだけではなく、新たに専用スタイラスと着脱式キーボードに対応したのが大きな特徴です。競合する「Surface Pro」や「iPad Pro」に対抗すべく、新たに2in1タブレットの市場に参入するようです。

Galaxy Tab S3のスペック

まずはGalaxy Tab S3のスペックを見ていきましょう。

  • 9.7インチ sAMOLEDディスプレイ(2,048 × 1,536)
  • 237.3 × 1,690 × 6.0 mm
  • Wi-Fi (429g)、LTE (434g)
  • バッテリー容量6,000mAh
  • 4つのスピーカー搭載
  • 13MP(リア)、5MB(フロント)カメラ
  • RAM4GB
  • ROM32GB
  • USB-C
  • Android N搭載

画面サイズと解像度は9.7インチのiPad Proと全く同じです。ディスプレイはOLEDを採用しており、HDRにも対応していることからiPad Proよりも高性能かもしれません。大きさは縦・横・厚さいずれもiPad Proより数ミリ小さく、重量も数8〜10グラムほど軽くなっています。そして、iPad Proと同じく4つのスピーカーを搭載するなど、全体的にiPad Proを意識し、対抗したような作りになっています。

専用スタイラスを用意

Galaxy Tab S3は新たに専用のスタイラス、「S Pen」を用意し、Apple Pencilに対応しているようです。S Penは4096の圧力を感知できるとのこと。iPad ProやSurface Proと比べて、どこまで書き心地が良いのか気になるところですね。

専用キーボードも用意

さらにGalaxy Tab S3には、着脱式のキーボードまで用意されています。ここまでくると、iPad Proをパク…参考にしているのがよく分かりますね。Galaxy Tab S3の専用キーボードは、アップルのSmart Keyboardよりも固さがあり、クリック感が強そうに見えます。

新2in1タブレットの三つ巴が始まる?


今回のGalaxy Tab S3の参入によって、Windows、iOS、Androidという3つのOSにおける「新2in1タブレット」の三つ巴戦争が幕を開けました。キーボードとスタイラスに対応した「新2in1タブレット」は従来のPCでもタブレットでもない、新しいジャンルとして位置付けるのが正しいのかもしれません。中でもAndroidは、この2in1系デバイスの参入に出遅れている感があったので、ようやく選手が揃ったという印象です(一応Pixel Cというのがありましたが)。

果たして「Windows」はPC王者の地位を守り続けられるのか、それともタブレットの王者「iPad」が覇権を握るのか、はたまたスマホ界の絶対王者「Android」が2in1の新型タブレット市場までをも支配してしまうのか、今後の展開が楽しみですね。

最後に

皆さんもご存知の通り、PCの販売台数は年々減少しており、PC市場は衰退の一途を辿っていると言われています。このままではライトユーザーはPCを買わなくなると危惧されていますが、そんなPCに変わって伸びているのが、この2in1の新型タブレット市場です。この着脱式のキーボードとスタイラスを持った”全く新しいコンピュータ”は、衰退するPC市場に取って代わるのではないかと期待されています。これまではマイクロソフトの「Surface Pro」、アップルの「iPad Pro」が市場を牽引していましたが、そこにスマホ界の雄であるサムスンの「Galaxy Tab S3」が参入したことで、より市場が盛り上がりを見せるでしょう。2in1型は手書き文字入力ができる「スタイラス」を備えているので、教育機関に導入されていくことにも期待です。これからどんな素晴らしい2in1デバイスが登場するかと思うとワクワクしますね。