AIの祖?「イミテーションゲーム」がネットフリックスで配信開始

皆さんは「チューリング・テスト」という言葉を聞いたことはありますか?”チューニング”ではありません、イギリスの数学者「アラン・チューリング」という人物の名前からとって名付けられたものです。このテストは簡単にいうと機械と人間を区別するためのテストで、対象者が一対一になって対話をし、相手が確実に機械であると言い切れなかった場合はチューリング・テストに合格したことになります。このテストはチューリング博士の1950年の論文の中で発表されたものですが、こと近年のAIブームに乗っかって再び言葉を耳にするようになってきました。

今回紹介するのは、そんなアラン・チューリング博士を題材にした2014年の映画「イミテーション・ゲーム」です。チューリング博士は今から70年近く前から、マシンの研究に没頭し、今のコンピュータの原型をつくったと言われています。まさにコンピュータの祖であり、AIの祖であると言えるかもしれないのです。そんなイミテーション・ゲームがネットフリックスで配信開始されたのでご紹介します。

「イミテーション・ゲーム」のあらすじ


舞台は1939年、第二次世界大戦中のイギリス。大学で数学教授をしているアラン・チューリングは、極秘に結成されたイギリス軍の暗号解読チームのメンバーとして採用されます。解読する暗号は、敵国ドイツ軍が通信の際に用いている「エニグマ」という暗号。このエニグマには非常に高度な暗号で、159,000,000,000,000,000,000通りのパターンを生成できると言われています。チューリングを始めとした全英屈指の数学者たちは、戦争を終わらせるためにこの暗号の攻略に挑みます。チューニングは、手作業の総当たりでは絶対にエニグマを解けないと悟り、自動処理できる「マシン」の開発に着手します。果たしてチューリングはエグニマの解読に成功できるのでしょうか…。

マシンと人間の違いは?


チューリング博士は生涯をマシンの研究に捧げたそうです。そこでよく議論の題材になっていたのが、「機械は考えることができるか」ということです。もちろん生き物ですらない機械は人間と同じ思考のプロセスをたどることはできません。ただし、プロセスは違えど「人間にできることと同じこと」を、機械にはできるかもしれないのです。そう考えれば、人間と同じ思考回路を持つことはできなくても、機械が考えることが可能ではないかという持論を展開していました。このようにチューリング博士の多くの研究は60年以上前のものであるのにも関わらず、今でも高い評価を得ています。

最後に


アラン・チューリングの研究は近年になって再評価され始めています。これは彼の研究内容がようやく時代に追いついてきたためではないでしょうか。チューリング博士の研究は、あまりにも時代の先を行き過ぎたものだったのかもしれません。また、チューリング博士は同性愛者だったために結果的に政府に殺されてしまいました。今となってはあり得ない処罰の与え方ですが、当時はそれが法律として定められて、正しいと考えられていたのです。そう考えれば、現代の私たちも間違った正義を振りかざして未来の偉人を何らかの方法で殺している可能性もあるのです。私たちはもっと未来のことを優先して考えていくべきなのかもしれません。そうすれば今とるべき行動もおのずと分かるはずです。

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