アップル、ツイッター民を煽るiPadの新CMを公開

iPad Proは2015年に登場して以来、「PCを置き換える」というコンセプトで宣伝されてきました。もちろん、これまでPCでできていた全ての作業をiPad Proで代用できるわけではないので、iPad Proユーザーの中には「iPad ProはPCの代わりにはならない」と結論づける人もいました。中でも印象的だったのが、マイクロソフトの「Surface Pro 4」がiPad ProをディスるCMで、「キーボードがくっ付いただけで、USBもCore i7もないくせにコンピュータを名乗るな」とヘビーなパンチを食らわせていました。

そして今回、アップルはiPad Proの新しいCM「Better than comuter」を公開しました。内容はiPad Proをディスるツイッター民の男性を完全論破するものです。男性は「iPad Proはコンピュータじゃない」と書かれたツイッターのボードを手に持っています。そこでナレーターの声が男性の主張を論破するという内容です。

新CMがこちら

    

こちらがアップルの新しいCM「iPad Pro – Better than a computer」です。以下簡単な翻訳を載せておきます。

男: 「iPad Proはまだまだコンピュータに近づけてすらないよ😂」

ナレーター: せやな、iPad Proは”コンピュータ”やないねん。実際ほとんどのラップトップよりも高速やねん。あんたのスマホみたいにLTEも付いてるで。しかもタッチスクリーンで書くこともできるんや。あんたの言うてることは大体正しいで。

男: うぉぉぉぉーーー!!!!俺は大体正しいぜ!

このようにアップルの新しいCMは、ツイッター民を煽りまくる内容になっているようです。アップルはこの他にも3本の動画を公開しています。タイトルはそれぞれ、「Don’t hunt for Wi-Fi (Wi-Fiを捕まえられない)」「Do more with Word (ワードでもっとする)」「No PC viruses (PCウイルスはない)」です。いずれもツイッターに投稿された「不満」のようなものを題材にしており、iPad Proならそれらの問題を解決できるよというソリューションを提示しているようです。iPad ProならどこでもLTEが使えるよ、ワードにも対応しているよ、ウイルスもないよ、といった具合にです。

新型登場の布石?


iPad Proは2017年の3月に新型のiPad Pro2が発売になるのではないかという噂が出ています。この中途半端な時期にiPad Proの新しいCMを打つのは、やはり新型がもうすぐやってくるという布石なのでしょうか。iPad Pro2は新たに10.5インチモデルが登場し、Apple Pecil2もリリースされるという噂です。今のうちに「iPad Proが欲しい」という消費者のマインドを掻き立てておいて、iPad Pro2のリリースで販売台数を伸ばしたい戦略のようですね。iPadシリーズはiPhoneと違って、ここ3年ほど販売台数が下がり続けています。この辺りでPCからの乗り換えを推奨してiPadの販売台数を上昇に転じさせたいところですね。

最後に


iPad Proは「PCを置き換える」と銘打って発売されましたが、CMでは「もはやPCを超えている」と豪語しています。iPad Pro2はさらに使い勝手が向上していることに期待ですね。それにしても日本ではバカッターと称されるているツイッターですが、その民度の低さはアメリカでも同様のようです。CMでここまで露骨にツイッター民をコケにするのはどうかと思いますが、140字で文句を言う前にちゃんと調べろというアップルからのメッセージなのかもしれませんね。