パナソニックのハイテク製品に注目!!

2017年の2月14日より、パナソニック主催による「Wonder Japan Solutions」が開催されます。このイベントは日本や東京が抱えている問題をテクノロジーの力で解決していくことを目指したもので、そのコンセプトに沿った製品の数々が紹介されています。

これを見ると、普段私たちの生活で目にするパナソニックの製品というのは、事業全体のほんの一部にしか過ぎないということが分かります。そこで今回は「Wonder Japan Solution」で紹介されているパナソニックの製品の一部を見ていきましょう。

おもてなしロボット「ホスピ」

接客用のロボットといえば、ソフトバンクのペッパーが有名ですが、実はパナソニックも接客ロボットをつくっていました。その名も「ホスピ (HOSPI)」です。すでに成田空港で導入されて、実証実験が行われているそうです。このホスピはフライトの案内はもちろん、ドリンクを運んでくれたり、食器の回収まで行ってくれるそうです(参考: トラベルWatch)。また、360°カメラとセンサーを搭載しているので、人との衝突を避けたり、障害物を避けながら移動することも可能なようです。どことなくR2D2を彷彿とさせますね。ホスピの今後の進化に期待です。

自動運転車椅子「ウィールネクスト」

最近話題の自動運転ですが、これは自動車に限ったものではないようです。パナソニックが開発した「ウィールネクスト (WHILL NEXT)」は、スマホで行き先を入力することで、その目的地まで自動運転で連れていってくれる車椅子です。また、後ろから荷物を乗せた小型車が追従走行してくれるようで、重い荷物を持っていても対応できるみたいです。これは車椅子ユーザーに限らず旅行等で疲れた人にとっても、椅子に乗って目的地まで運んでくれるのでいいかもしれません。今回のイベントでは空港での利用が想定されていますが、テーマパークや商業施設など、他の場所でも活躍できそうですね。

家電メーカーからハイテク機器メーカーに?


このイベントからわかるように、私たちが普段目にするテレビや電子レンジ、ドライヤーを作っている家電メーカーとしてのパナソニックとは違う面が見られますね。この他にもミスト噴射してくれるバス停や、スマホでかざすと情報を読み取れるサイネージなども展示されているようです。もしかするとパナソニックはハイテク機器メーカーとして進化しようとしているのかもしれません。パナソニックといえば、テスラと提携してリチウムイオン電池の巨大工場や太陽光発電事業に取り組んでいるのも有名な話です。このようにパナソニックは未来の根幹となるであろうビジネスに今の段階から着手しているのではないでしょうか。

最後に


パナソニックに限らず日本の電気メーカーは、従来通りのテレビや電子レンジなどの家電製品を売るだけでは、もう生き残ることはできません。韓国や中国の成長ペースが凄まじく、そのような技術はすでに普遍化してしまっているからです。パナソニックがこれから生き残っていくためには、全く新しいIoTデバイスなどのハイテク機器製品で世界をリードするしかないのかもしれません。もちろんパナソニック自身もそのことに気づいているのでしょう。そのため、今の段階から未来の主流となっていくビジネスに投資して、先にマーケットを支配しようとしているのかもしれません。ロボットなどの製品は今はまだ利益に繋がらないかもしれませんが、これから需要の拡大に期待されています。これから登場する、パナソニックの「未来製品」たちに期待しましょう。