株取引アルゴリズムを簡単に作れる「Algoriz」がすごい!

昨今はAIによって仕事を奪われるという話をよく耳にしますが、株取引とてその例外ではありません。

今回紹介する「Algoriz」というサービスは、誰でもAIによる株の売買を可能にする画期的なサービスです。

これまでは一部の企業に限定されていたAIによるトレードも、これからはあらゆる企業や人に解放されるのかもしれません。

Algorizとは?


「Algoriz」とは、Y Combinator2017のスタートアップ企業が提供するウェブサービスです。

Algorizの最大の特徴は、プログラミングのできない人でも株取引のアルゴリズムを簡単に作ることができることです。例えば、「A社の株価が5%上がったら100株売る」といったアルゴリズムを作りたいときは、「”If A is up 5% from yesterday, sell 100 shares of A”」と書くだけでいいそうです。

他にも、ボリンジャーバンドや指数的変動平均などの指標もサポートしているそうです(参考: TechCrunch Japan)。自動売買の機能は今のところ未搭載ですが、アルゴリズムが該当したときにメールで知らせてくれるとのことです。

また、過去のアルゴリズムを分析して改善する機能もあるようです。Algorizは3月にローンチし、すでに500件のプロトレーダーによる利用が行われているそうです。

アルゴリズムによるトレードが主流になる?


これまでの株取引の常識は、取引時間中パソコン(あるいはスマホ)のディスプレイに張り付いて、絶えずチャートの動きを監視し続けならがら売買を行うというものでした。

ところが、このAlgorizのようなサービスを利用すれば、最初にアルゴリズムを作っておくだけであとは自動的に株の売買を行なってくれるようになります。Algorizはまだ自動売買の機能に対応していませんが、将来的に対応すれば誰でもアルゴリズムによるトレードが可能になるのです。

すでにゴールドマンサックスでは、ほとんどのトレーダーを解雇して、アルゴリズムによるトレードにシフトしているようです(参考: GIGAZINE)。そうやってゴールドマンではトレーダーの代わりにエンジニアを雇って、日々アルゴリズムの改善に努めているようです。

まさに株取引は手作業ではなく、アルゴリズムを使う時代になったと言っても過言ではないようです。

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最後に

マイクロソフトやグーグルが「AIの民主化」を進めているように、これからはAIを利用するためのハードルがどんどん下がっていくのではないでしょうか。

「AIに仕事を奪われる」という言葉はとてもザックリしていて実感が湧きにくいのですが、実際のところは、Algorizのような優れたサービスの登場によって少しずつ業務の自動化が進んでいくということなのではないでしょうか。