「関関同立」は意図的に作られたもの?常識は簡単に変えられるのか

関関同立」とは関西にある4つの名門私立大学(関西学院大・関西大・同志社大・立命館大)を総称した言葉です。

実はこの関関同立を巡って衝撃の事実がcakesに投稿された記事において明らかになりました(参考: “関関同立”はいつ生まれたのか? – cakes)。

記事によると、「関関同立」という言葉は1971年頃に、ある予備校教師によって意図的に作られたようです。

関関同立の真実


詳しいことは元記事を読んでもらいたいのですが、一部引用させてもらうと、

当時の関西の私立大学の評価では、京都にある同志社・立命館、兵庫にある関西学院の3大学が飛び抜けて高くて、大阪にはこれぞ、という私立大学がなかった。(中略)そこで難関四私大ということで上記3校に関西大学を入れ“関関同立”というフレーズを作れば、関大の相対的なポジションも高まるだろうと思って作ったと聞いています。だから順番も関関同立にした。

とのことです。つまり、「関関同立」とは、関西大学を一流に昇格させるために意図的に作られた言葉のようです。

言葉は何度も叫び続けていると事実になるようで、「関関同立」と言い続けているうちに、本当に関西大学のブランド価値が向上して関同立と肩を並べられるようになってしまったということです。

ちなみに、この理由に加えて当時滑り止め程度の扱いを受けていた私立大学そのものの地位向上の意味もあったようです。事実、その後たった10年程度で「関関同立」は名門扱いされるようになりました。

関関同立はインセプションだった?


2010年公開の映画に、「インセプション」というものがありました。

内容は大手企業の跡取り息子の夢の中に侵入して、経営方針を変えさせるための「アイデア」を植え付ける(インセプションする)というものでした。

映画内で語られていたように、アイデアは一度植えつけられるとウイルスのように拡散するものです。それまで常識だと思っていた考え方もあっさり変わってしまうのです。

1960年代まで単なる滑り止めに過ぎなかった私立大学ですが、今となっては、「関関同立イコール関西の名門私大」として浸透していますし、この事実は誰も疑いません。

これは私たちの脳が見事にインセプションされた結果なのかもしれませんね(夢の中に侵入されたわけではありませんが)。

常識は簡単に変えられる?


「関関同立」のケースから学べることは、常識は簡単に変えられるということです。今は非常識なこととして認識されていることも、将来的には常識として変えることがいくらでも可能なのです。

例えばドローンや自動運転といった次世代技術に対して、日本ではネガティブなイメージを持っている人が多いかもしれません。これも「ドローンは素晴らしい」、「自動運転は画期的だ」と叫び続けることで、それが事実に変わっていきます。

また、長時間労働も問題になっていますが、「残業は悪だ」、「生産性を向上させよ」と言い続ければ、いずれは改善されるはずです。

大切なのは、「今ダメだから仕方がない」と最初から諦めるのではなく、「常識は簡単に変えられる」という事実を知っておくことです。

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最後に

スティーブ・ジョブズは「現実歪曲フィールド」というものを持っていて、ジョブズの話を聞いた人は見事に言いくるめられて納得させられたと言われています。この現実歪曲フィールドも(良いか悪いかは置いておいて)一種のインセプションだったのかもしれませんね。

「関関同立」の例のように、人の考え方というのはいくらでも変えられるものです。今の不満だらけの日本の現状に屈服するか、それとももっと良い未来を実現したいかはあなたが選択することができるのです。