PDRさん、UUUMに動画を削除される!ネット動画はどこまでセーフ?

皆さんは「PDRさん」という方をご存知でしょうか。今このPDRさんの是非を巡ってネット上で騒動が起きているようです。その内容はPDRさんの投稿した動画が削除されたことに起因します。今回はそのPDRさんを巡る一連の騒動について、なるべく公平に見ていこうと思います。

PDRさんとは


「PDR(ペイン・ダンカン・龍之介)さん」とは、日本の人気ユーチューバーの方です。ユーチューバーという言葉がまだ存在しなかった2008年頃から動画投稿をしていた、いわば日本YouTube界の草分け的存在です。投稿する動画には海外テイストのジョークを交えたものが多く、これまで多くのファンを獲得してきました。ちなみにイギリス人と日本人のハーフです。

動画削除の理由は?


今回削除された動画は、「カリスマブラザーズのファンクラブに入りました!」というタイトルで投稿されたものです。内容はカリスマブラザーズという他のユーチューバーのファンクラブに入ってウェブサイトやグッズをディスるという内容でした。この動画が削除された理由は、動画内容の良し悪しではく”著作権侵害”のようです。具体的には有料会員のみが閲覧できるウェブサイトの内容を動画内で公開したことが侵害に当たったそうです。動画の削除はウェブサイトを管理してるUUUMという事務所が申請しました。

確信犯だった?


当のPDRさんは今回の一件は想定の範囲内だったようです。今回の動画削除を受けて自身のツイッターで

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

と投稿しています。「削除されてしまった」というよりも、「待ってました」という反応です。動画の削除はやらかしたのではなく最初から狙ってやったこと、つまり確信犯だったようです。

ちなみにPDRさんは以前に投稿した「事務所のジェネシスワンを辞めました」という動画内で、自身が投稿した「カリスマブラザーズは本当に英語ペラペラなの?」という動画を巡って、

「UUUMさん、もし見てましたらどうぞ動画消してください。」

と言っています。このことからも今回の件はPDRさんの確信犯と言って間違いなさそうです。

PDRさんの狙いとは?


では、なぜPDRさんはわざわざ削除されるような動画を作ったのでしょうか。その理由をいくつか考えてみました。

理由1. 意図的に削除させることで動画のネタにしたかった?

おそらくこれが最も可能性が高い理由だと思います。カリスマブラザーズやUUUMをディスる動画をわざと制作してそれが削除されれば、「UUUMに動画消されました」という動画を作って投稿することができます。おそらくその動画は注目されて再生数も伸びますし、PDRさんの名前がさらに有名になるでしょう。現在はチャンネル登録者が77万人なので、ここで注目を集めて100万人まで一気に増やしたい戦略なのかもしれません。実はPDRさんにとってはカリスマブラザーズもUUUMもどうでもよくて、とにかく注目を集めて再生回数と登録者を増やしたいというサイコパス思考なのかもしれません。

理由2. ストレスでおかしくなってしまった?

これはないとは思いますが、ストレスで物の分別がつかなくなってしまったという理由です。最近のPDRさんは、事務所脱退の件で揉めてゴタゴタしていたので、そのせいで疲れきって多大なストレスを抱えてしまっているということです。そのストレスが原因で判断力が鈍り、わざと炎上するような動画を感情任せに無計画に作っているのかもしれません。

理由3. 何か別の考えがある?

もしかしたら、上記の2つ以外に何か別の考えがあるのかもしれません。「実は全て台本でした」のような、とんでもないどんでん返しもなくはないのかもしれませんね。

今後どうなる?


今回の件でUUUMはかなり怒っているかもしれません。ある程度資本力のある会社なので、今後はPDRさんが何らかの方法で攻撃される可能性があります。ただし今回の件で少なくともPDRさんのアカウントが停止になることはまずありません。規約によると、YouTubeのアカウントが停止になるためには、

ヌードや暴力。人種・民族・宗教・障がい・性別・年齢・国籍・従軍経験・性的思考に基づく暴力を助長させるコンテンツ。スパムや誤解を招く説明、詐欺。子どもの大けがにつながる危険なもの。著作権侵害。略奪・ストーカー・脅迫・いやがらせ・恐喝・プライバシーの侵害・他ユーザーの個人情報を漏洩させる・暴力行為に走らせる行為。または略奪やスパム行為といった悪質な嫌がらせ(1回でアウト)。または差別的発言や嫌がらせ、なりすましなどのポリシーに違反する行為。

上記のいずれかに該当しなければなりません(参考: YouTubeヘルプ)。PDRさんの動画は今回の”著作権侵害”を除いては、今のところは上記のいずれにも該当していないようです。おそらく次にアップする「UUUMに動画消されました」もおそらく上記の規約には該当しないのでアカウントが停止されることはないでしょう。そもそも「事務所的にNG」という日本人が作り上げた独自ルールはテレビと違ってYouTubeには存在しないのです。もちろんUUUMがPDRさんを訴えるという可能性もなくはないですが、企業が個人を訴えることは”表現の自由”を侵害することになりかねないので、難しいかもしれませんね。

最後に


「YouTubeでどこまでやっていいか、悪いか」を判断するのは他の誰でもないYouTubeであり、グーグルです。逆にYouTubeがNGと判断しない限りは、基本的にどんな動画を公開しても良いことになります(もちろん法律に触れるものは逮捕されますが)。”郷に入っては郷に従え”という言葉があるように、YouTube上のことは、私たちの主観的な考え(バイアス)ではなく、YouTubeやグーグルの基準で判断するしかありません。実際に海外の動画の中にはPDRさんとは比べ物にならないくらい過激にディスっているものがたくさんあります。もちろんYouTubeやグーグルの定めるルールが間違っていると思うなら、その時は声をあげて主張しなければいけませんが、そうでない限りは、私たちが動画のあり方に対して勝手な判断をすることはできないようです。