Uberの自動運転車が事故に!アリゾナでの実験中

最近世界を騒がせている配車サービスの「Uber」ですが、またもや悪いニュースが入ってきたようです。3月24日(米時間)、アリゾナ州で実験中のUberの自動運転車が事故を起こしました。事故を起こしたのはボルボのSUV型で、路上で横転して人の運転する2台の車に衝突したようです。事故の経緯は調査中とのことですが、幸いにも怪我人は出ていないとのことです。事故直後の写真や動画がツイッターに投稿され、Uberも事故車が自社のものであることを認めているそうです(参考: TechCrunch Japan)。

トラブルが続くUber


もともとUberの自動運転実験は、2016年の12月にカリフォルニア州で始まりました。ところが、初日に信号無視をしてカリフォルニア州から業務停止命令を受けます。そこで実験に寛容なアリゾナ州に場所を移して実験を続行していたわけです。ちなみに信号無視の件は自動運転機能の欠陥ではなく人為的なミスだとしていました。Uberの自動運転車には、必ず運転席に人を座らせる決まりになっています。そして今回も事故車にも人が乗っていたそうです。BBCの記事によると、事故の原因は左折しようとした別の車がUber車に衝突したとの事です。また、事故時のUberは自動運転モードだったそうです(参考: BBC)。上の写真からは状況が掴みにくいのですが、一方的にUberの自動運転が暴走したということではなさそうです。

大切なのは今後の対応


大切なのは今後の対応です。Uberはここ最近はネガティブなニュースが続いているので、原因はどうであれ今回の事故の件もバッシングを受けると思います(しかもひどい写真付きで)。アリゾナ州はUberの実験を停止させるかもしれませんし、市民から反対の声が上がることも想定されます。かと言って、ここで自動運転実験から身を引いてしまうと、テクノロジーの進歩を止めることになります。安易に諦めるのではなく、改善の道を探すべきです。2012年から実験を始めて、今まで大きな事故を起こしていないグーグル(Waymo)から学ぶことも必要かもしれません。

最後に

Uberの自動運転技術は、グーグル(Waymo)から盗んだものであるとして訴えられている最中です。今回の事故のような度重なるトラブルは、Uberの企業体質の悪さに原因があるのか、それともUberを良く思わない第三者の陰謀なのかは分かりません。新しいことを始めるにはトラブルがつきものですが、Uberには最悪の事態(人身事故)は回避するように取り組んでほしいところですね。