アップル、年内に新しい「iMac Pro」を発売か!?

アップルの発売するコンピュータといえば、MacBook/MacBook Pro、iMac/Mac Proの大きく4つに分けられます。ところが、近年はデスクトップモデルの更新頻度が鈍化していて、Mac Proに至っては2013年の登場以降はほとんど放置されている状態でした。そんな状況を危惧してか、アップルは2018年にも新型のMac Proを準備していることを発表したようです(参考: CNET Japan)。さらにアップルのマーケティング担当SVPであるPhil Schiller氏は、

「私たちはiMacの大きな計画を持っています。 「私たちは、プロの顧客を念頭に置いてiMacの設定を具体的に行うつもりです。」

と述べたそうです(参考: The Verge)。この発言を受けて、The Vergeの記事では、2017年の後半にiMacのProモデルが出るのではという予想を立てています。

もしもiMac Proが出たら?


もしもiMac Proなる新機種が登場すればどういうものになるでしょうか。iMacをPro化するにあたっては、従来のiMacシリーズとどう差別化するかという点が重要になります。まずはMacBook Proのようにタッチバーを備えたキーボードを用意することは間違いないでしょう。ただし、デスクトップモデルはキーボードの交換が簡単にできるため、タッチバーの存在だけではアピール要素に欠けるかもしれません。そこで「Surface Studio」のような、画面が全てタッチディスプレイになったiMac Proが登場すればかなり魅力的な製品になるかもしれません。加えてApple Pencilにも対応すれば完璧ですね。もちろんMacのタッチ画面化は「絶対に作らない」と役員の中で意見が固まっているそうなので、実際のところは高性能なCUP/GPUを搭載した新しいiMacに過ぎない可能性が高いです。

デスクトップ部門はやる気がない?


アップルのコンピュータ関連事業の中で、デスクトップ部門が占める売上は2割程度に過ぎないという情報があります(参考: engadget日本版)。そのため、デスクトップ向けに力を入れて製品開発をしても、あまりリターンが得られないと言えるかもしれません。アップル自身も最近はPCのように使えるiPad Proの販売に力を入れていて、Macのセールスを共食いしている状況です。さらに最近はスマホをPCにできるサムスンの「Samsung DeX」なるものが登場し、業界全体においても、デスクトップコンピュータが不要であるという風潮が高まってきています。そう考えると、今更機能を強化したiMac Proが登場してもあまり大きなサプライズはないのかもしれません。

最後に


最近AndroidのシェアがWindowsを超えたというニュースが話題になりました(参考: TechCrunch Japan)。スマホが本格的に普及を始めたのは2010年代に入ってからなので、わずか7年程度でスマホがパソコンを超えたことになります。このように世界のコンピュータのトレンドは、机の上の「デスクトップ」から膝の上の「ラップトップ(ノート)」へと代わり、そして今ではポケットの中の「スマートフォン」にあると言って間違いなさそうです。もちろん、デスクトップPCは今でもデザイン関係など一部業界で根強い人気を誇っているので、新機能を求めているユーザーもいるかもしれません。もしも「iMac Pro」が出るとすれば、彼らを驚かせるためにデザイン関連の機能が強化されてくるのかもしれませんね。