ゲーム特化のストリーミング端末、「NVIDIA SHIELD TV」がすごい!

最近はFire TVやApple TV、Chromecastなど、テレビでネット動画を楽しめる「メディアストリーミング端末」というものが流行りになっています。ストリーミング端末は動画を見るだけではなく、スマホ向けに作られたゲームが移植されていることも多く、新たなゲーム機としても注目を集め初めています。そこで今回は、そんなストリーミング端末の中でも、ゲームのプレイに特化したストリーミング端末、「NVIDIA SHIELD TV」というものをご紹介します。

NVIDIA SHIELD TVとは?


「NVIDIA SHIELD TV」とは、GPUを手がけるNVIDIA社が発売するストリーミング端末です。初登場は2015年で、2017年4月には新型が登場し、$199.99から販売されています(参考: Amazon.com)。他社のストリーミング端末との決定的な違いは、ゲームに特化されているという点です。もちろんSHIELD TVでもネットフリックスやアマゾンビデオの視聴もできますが、それに加えてハイエンドなPCゲームをストリーミングで遊べるという機能があります。PCゲームの利用方法は2つあって、1つは自宅のPCからネットワーク経由でプレイする「Steam Cloud」です。そしてもう一つは、月額$7.99でクラウドゲームを利用できる「GeForce NOW」です。

GeForce NOWとは?


「GeForce NOW」は高価なハイエンドPCを購入せずとも、インターネット接続さえあればどこでもPCゲームが1080/60pでプレイできるサービスです(参考: NVIDIA)。「GeForce NOW」に入会すると、50タイトル以上のハイエンドゲームが遊び放題になります。それに加えて、他のタイトルや新作ゲームも追加購入することでクラウドで遊べるようになるのです。「GeForce NOW」は、世界に6つのデータセンターを用意し、NVIDIAの高度なGPUをクラウド経由で利用可能にしたことで実現できたそうです。「GeForce NOW」は、「NVIDIA SHIELD TV」と新しく対応したPC・Macから利用できます(参考: TechCrunch Japan)。

ゲームはストリーミング端末の時代に?


ゲームといば、これまではプレイステーションや任天堂のような家庭用ゲーム機か、もしくはハイエンドなPCからプレイするものでした。ところが、これからは「NVIDIA SHIELD TV」のようなストリーミング端末でゲームをプレイするのが主流になっていくかもしれません。それを可能にするのは紛れもなく「クラウドゲーム」です。クラウドゲームに必要なのは最新のGPUではなく、高速で安定したインターネット接続です。これからはネットフリックスで映画を見るような感覚で、ストリーミングでゲームをプレイできるようになっていくのかもしれません。「GeForce NOW」のようなサービスも、今後はApple TVやFire TVのような他のストリーミング端末でも対応していくのでしょうか。

最後に


ゲームはHD化が始まったPS3辺りの頃から複雑さを極め始めて、カジュアルにプレイしたい一般ユーザーが遠ざかってしまいました。さらにスマホゲームなどの普及にともなって、ライトユーザーはそもそもゲーム機すら買わなくなってしまったのです。クラウドゲームはそんなユーザー層を引き戻すことができるかもしれません。これから専用のゲーム機を買わなくても、持っているストリーミング端末でゲームができるようになれば、ゲームを遊ぶための敷居はグッと下がるはずです。今までパズドラやモンストを遊んでいた人も、クラウドゲームをきっかけにGTAなどに手を出すかもしれません。今まではどのハードで遊ぶかが重要でしたが、これからはどのゲームで遊ぶかの方がより重要になっていくのでしょうか