そろそろスマホに飽きてきた?次は何が流行るのか

初代iPhoneが登場してから2017年でちょうど10年になります。

iPhoneの歴史はスマートフォンの歴史と言っても過言ではないので、スマホは生誕10年ということにもなります。さて10年が経って私たちとスマホの関係はどうなったでしょうか。

今やスマホはすっかり日常に浸透して、あらゆる場面で使われるようになりました。

その一方で、「スマホをいじることに飽きてきた」という人も多いのではないでしょうか。

そこで今回はこれまでのスマホの歴史と、「スマホの次に何が流行るのか」ということを考えていきましょう。

スマホの歴史を振り返る

今の形のスマートフォンが登場したのは2007年の「iPhone」が始まりです。それまではブラックベリーなどの物理キーボードを搭載したスマートフォンが主流でしたが、アップルがタッチUIとOSを搭載したスマートフォンを世に生み出しました。

2008年の「iPhone3G」は日本でも発売され、スマートフォンが日本に上陸することになります。そしてアプリをダウンロードできるApp Storeも同年に始まりました。2009年の「iPhone3GS」からスマホを手にする人が徐々に増え始め、街に行けば何人かスマホを使っている人を見かけるようになりました。

そして決定的だったのが、2010年発売の「iPhone4」です。デザインと機能を一新し、数年先をいく衝撃的なデバイスだったのを覚えています。私もiPhone4でスマホデビューを果たしました。その時のガラケーからスマホへの進化はまさに革命的な体験で、無料のくだらないアプリを片っ端からダウンロードしたり、ツイッターにどうでもいいことを書いているだけでも超楽しかったのを覚えています。そしてその頃からXperiaやGalaxyなどのAndroid勢も店頭に並び始めます。auも「Android au」と銘打ってレディー・ガガを使った大々的なキャンペーンを展開していました。

そして2011年の「iPhone4S」が登場したあたりから、逆にガラケーを使っている人が少なくなり始めます。こういった2011〜12年頃の爆発的なスマホ人気と同時に、パズドラなどのスマホゲームが台頭したり、フェイスブックやツイッターなども本格的に普及し始め、「SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」という言葉が大流行になりました。また、LINEも突如ブームになって、無駄に有料スタンプを購入してしまった記憶があります。

その後もiPhone5、5Sなどの新しいiPhoneが出るたびに、メディアでも大々的に取り上げられるようになりました。そして2014〜15年頃からスマートニュースやグノシーなどのニュースキュレーションアプリが流行り始めます。その後はインスタグラムやSNOW、スナップチャットなどのカメラを使ったアプリが流行になり今に至ります。

そろそろスマホに飽きてきた?

おそらく20〜30代の多くの人が2010〜11年頃にスマホデビューしたと思います。

そしてそれから6〜7年たった今、スマホの利用に対してどう感じているでしょうか。当時のようにスマホを無限の可能性に満ちた魔法のデバイスのように感じることがあるでしょうか。それともスマホに触れる度に、気分が落ち込んだり、やるせなくなるでしょうか。

私は以前のように一日中スマホにかじりつくことが減ってきました。外ではSpotifyで音楽を聞くだけでSNSやゲームなどはしなくなりました。

家で暇な時はスマホをいじるよりも、「Fire TV Stick」や「Apple TV」でYouTubeやプライム・ビデオ、ネットフリックスの動画を見ることの方が多くなってきたのです。

もちろんスマホは今でも地図アプリを使う時や、ちょっと調べ物をするときにとても重宝しています。それでも以前のようにスマホに夢中になることはなく、早い話が飽きてきたのです。

スマートスピーカーに期待?

アメリカやヨーロッパでは今、アマゾンの「エコー (echo)」というデバイスが大流行しているそうです(参考: Siriの地位を奪う、アマゾン「Alexa」の怒濤の勢い)。

これは「アレクサ」という音声コントロールを使って様々なことができる装置です。今このアレクサの「スキル」に対応する端末やサービスが急拡大していて、第2のアプリストアになるのではと注目を集めているようです。

アレクサはSiriと違ってとても利口で、ルンバに掃除をさせたり、スタバでコーヒーを注文するといった幅広いことが可能です。もちろんアレクサはただの「コントローラー」に過ぎないのですが、日に日にできることが増えていて世界中のユーザーを魅了しているのです。

このようにアレクサがブームになっている背景には、もしかすると「そろそろスマホに飽きてきた」という世界共通の思いがあるのかもしれませんね。

▼「Amazon Echo」はこちら

最後に

私たちがスマホに飽きてきたのは、逆に言えば「スマホがPCのように日常に浸透した」ということなのかもしれません。

スマホは刺激を提供するデバイスから、人々の生活に欠かせない道具の一つになったのでしょうか。今では調べ物をしたり、地図を見たり、写真を撮ったり、レジの支払いさえもスマホでこなせるようになりました。

そうやって便利になる一方で、徐々に生活に必要な機能以外は求められなくなってきたのかもしれません。SNSに私生活を投稿するよりも、直接人に会って話をする方が楽しかったり、動画やゲームなどの娯楽もスマホの小さな画面より大きなテレビで体験した方が良いということを再認識し始めたのでしょうか。

「スマホに飽きる」ということは、ある意味最適な方法を模索していることのあらわれなのかもしれません。そう考えれば次のスマホとして期待されているアレクサも、将来的には一部の機能だけ残して使われなくなるのかもしれませんね。