スタバやマクドから行列が消える!? 注文はモバイルオーダーが主流に?

私たちがスターバックスへ行くとき、まずは長い行列の末端に並んで、自分の番が来たら「呪文のようなオーダー」をして商品を受け取るというのが現在の主流です。このように商品を受け取るまでの時間だけでも約数分がかかり、店内はいつも混雑している状態でした。ところが、いよいよスターバックスから行列が消え、このような光景を見ることができなくなる日が近づいているのかもしれないのです。

スタバの注文はモバイルオーダーが主流へ?


モバイルオーダーとは、スマートフォンで事前に商品の注文と支払いを行うことのできるサービスです。スターバックスでは、このモバイルオーダーが2015年にアメリカで始まり、その後一気に人気を獲得しました。最近ではアマゾンエコーの「アレクサ」にも対応しています。このようにモバイルオーダーを利用することで、ユーザーは従来のようにレジに並ばずに、店舗で商品を受け取るだけでよくなります。ところが、このモバイルオーダーの注文が想定外に増え過ぎたために、現在ではオンラインにおけるオーダー待ちが頻繁に発生しているそうです(参考: TechCrunch Japan)。そこで課題解決へ向けて注文はモバイルオーダーからのみ受け付ける店舗をシアトル本社内に試験的に設置しました。スターバックスは今後、店舗による口頭注文からスマホによるモバイルオーダーへと本格的に舵を切って行くようです。

マクドナルドも参入


スマホで注文するモバイルオーダーの波は、他の飲食店にも押し寄せているようです。超大手ハンバーガー店を運営するマクドナルドも、17年3月15日よりカリフォルニア州の29店舗にてモバイルオーダーの導入を始めました(参考: BLOGOS)。マクドナルドのモバイルオーダーもスタバ同様に、スマホのアプリから事前に注文を行なって支払いを済ませ、客は店舗で受け取るだけでいいようです。マクドナルドは時間指定の他に、ジオフェンシングというGPSを使ったシステムを通して、客が店舗に近づくと商品を用意するというサービスも提供しているそうです。マクドナルドは今後もモバイルオーダーの導入を拡大し、日本を含めた海外展開はもちろん、ドライブスルーにおいてもモバイルオーダーの利用を可能にする予定であるとのことです。

人が受け付ける注文はオワコンになるのか


このようにアプリを通して注文と支払いを済ませることには大きな意義があります。店舗側としても店の行列を緩和して回転率を上げることができますし、何より注文受け付けに必要な余計な人件費をカットすることができるのです。企業は人件費を削減した分だけ利益を計上することができますし、まさに一石二鳥なわけです。ついでにアプリによる受け付けなら、ヒューマンエラーである「オーダー間違い」もなくなるでしょう。現在のところはスタバもマクドも日本ではモバイルオーダーを開始していませんが、近いうちに導入することが見込まれます。スタバやマクドでは、これまでアルバイト従業員に高い接客能力を求めていましたが、ある日突然彼らがお払い箱になるという日が近づいているようです。

最後に


いつの時代も仕事のあり方は変わっていくものです。100年前はボーリングのピンを立てる作業も人の手で行なっていましたが、今では全く見ませんよね。逆に言うと、100年後の人類が今の時代の仕事を見て驚くこともきっと多いはずです。もしかしたらレジの人による注文受付もその一つなのかもしれません。また、すでにスタバの注文はアレクサに対応しています。これによって、例えばアレクサ対応の車で運転しながら、「アレクサ、スターバックスでいつものコーヒーを頼んでくれ」と言ってそのままスタバに寄ってコーヒーを受け取りに行くことが可能になるのです。このように、これまで人が仕事として行なっていた作業は、アプリやアレクサなどによって少しずつなくなっていくのかもしれませんね。