遂に来た!テスラモデル3の最終版が7月にお披露目へ

既に40万件の予約注文が入っていると言われるテスラの新型EV「モデル3」ですが、遂に7月にその最終デザインをお披露目するようです(参考: TechCrunch Japan)。モデル3は2016年の3月に初披露されましたが、出荷に向けた最終版はハードウェアの機能が追加された違うものになっているそうです。

最終版はどんなデザインに?


モデル3の最終版と思われるデザインは、すでにいくつか確認されているようです。テスラの本社近くではテスト走行をしている様子が撮影されていて、Autoblogにその写真が掲載されています。基本的なデザインはすでにプレゼンテーションで公開されたものと変わらないように見えますが、写真のツヤあり黒モデルは公式にはまだ発表されていません。最終版は自動運転用のハードウェア(カメラ、GPU)を搭載しているので、細かな点で違いがあるかもしれません。

モデル3は自動車産業に革命を起こすのか


「モデル3」は345km走行可能なEVで、かつ35,000ドルという破格で販売されます。これまでのEVは安価だが航続距離が短いか、航続距離が長いが値段が極端に高いかのどちらかでした。しかもモデル3はデザインも優れていて、高級車のような上品さを醸し出しています。これだけでも十分ヒットする条件が揃っているのですが、さらにソフトウェアアップデートで完全自動運転に対応することがアナウンスされているのです(参考: Tesla)。つまりモデル3は安価な高性能EVであると同時に、おそらく世界初となる完全自動運転車となる予定です。ここまで優れたEVがあるのに、もはや誰が旧式のガソリン車を買うのでしょうか。まさにモデル3はガラケーからスマホへの進化をもたらしたiPhoneのような存在なのかもしれません。

最後に


EVの普及に必要なのは、まずは充電スポットの充実です。少なくとも今のガソリンスタンド並みに、町の至るところに充電スポットが設置される必要があります。最近は電力を拡大した新しい「CHAdeMo (チャデモ)」の規格も制定されて、EV普及に向けて着実に動いているようです。これまでのEVのネックであった航続距離の問題はモデル3が解決してくれるので、後はどこでも充電ができるという「安心感」が必要になります。もちろん急速充電に対応したスタンドは300万円ほどするので(参考: ecocar-pro)、それほど簡単に導入できるものではありませんが、今後EVの利用者が増えていけば充電がてら商業施設などに立ち寄る人が増えるはずです。人類が夢に見たガソリンのいらない自動車が普及した世界はもうすぐ実現するのかもしれませんね。