ネットフリックスの人生を変えるおすすめ傑作映画5選!!

「あの映画を見て人生が変わった!」そんな経験が誰しもあると思います。今回はネットフリックスで配信されている作品の中から、人生を変えるおすすめ傑作映画を5つご紹介します。どれも評価の高い作品ばかりなので、学生の方も、そうでない方もぜひ参考にしてください。

① お前は物に支配されている!「ファイトクラブ (Fight Club)」


公開: 1999、監督: デヴィッド・フィンチャー 、Yahoo!映画: 4.1/5

あらすじ

主人公の「僕」は、大手自動車メーカーでリコール査定士を行うエリートサラリーマンだ。自宅マンションには、イケアで買い揃えたおしゃれ家具たちや、高級なステレオ機器、職人のハンドメイドによる食器まである。そんな一見すると全てを手に入れていた僕には一つ問題があった。もう何日も眠れていないのだ。医者に診てもらっても僕の”不眠症”にはろくに取り合ってくれない。誰かに助けてもらいたい僕は睾丸癌患者のセミナーに潜り込むことになった。セミナーに参加した日、僕はぐっすり眠れた。そして一気に虜になった…。

見どころ

主人公の「僕」は、現代社会に生きる多くの人々を象徴しています。タイトルから格闘ものを想像するかと思いますが、実際のファイトシーンは全体の1割ほどです。この物語の本質は、広告に踊らされて欲しくないものを買わされて、満たされない心を埋めようとしている消費社会に生きる人々を描いています。何より物語の途中から登場する「タイラー・ダーデン」という人物が魅力的です。タイラーは現代社会のあり方を根本から否定し、物を持たないライフスタイルを提案します。そして人間の本質である「ファイト(戦い)」によって生を実感しようと「ファイト・クラブ」を始めるのです。主人公も視聴者もタイラー・ダーデンの生き様に惹かれていくのですが、それがこの物語の最も危険なところでもあります。

Netfilxで「ファイト・クラブ」を観よう

② 希望は死なない!「ショーシャンクの空に (The Shawshank Redemption)」


公開: 1994、監督: フランク・ダラボン、Yahoo!映画: 4.5/5

あらすじ

主人公「アンディ」は銀行の副頭取を務める優秀な男だった。ある日彼は妻殺しの容疑で逮捕された。しかしアンディは妻を殺してはいなかった。冤罪だったのだ。証拠不十分のままアンディには実刑が下り、ショーシャンク刑務所への収監が決まった。ショーシャンクで調達屋のレッドと親しくなり、仲間もできるが、アンディをおもしろく思わない連中も多かった…。

見どころ

この映画のテーマは「希望」です。この作品は刑務所が舞台になっていますが、視聴者は自身の心境と重ね合わせ、心を揺さぶられることが多いようです。それは学校や会社、あるいは何らかの組織に従する現代人なら感じたことのある、「束縛」と「自由への希望」です。会社勤めの人はいつの間にか希望を失い、ゾンビのように出社してルーティンワークをこなすだけの日々を送っていると思います。劇中に登場するアンディの言葉である「必死に生きるか、必死に死ぬか」には、人は希望を失うと、生きるための努力を諦め、死に向かっていくというメッセージが込められています。

Netfilxで「ショーシャンクの空に」を観よう

③ 君は悪くない!「グッド・ウィル・ハンティング (Good Will Hunting)」


公開: 1997、監督: ガス・ヴァン・サント、Yahoo!映画: 4.3/5、第70回アカデミー助演男優/脚本賞受賞

あらすじ

ハーバード大学の数学の授業である課題が提出された。それは名誉教授でも証明に時間のかかった難問を解くものだった。廊下の黒板に掲載されたその課題が、ある日何者かによって解かれていた。しかし、授業で回答者は名乗り出なかった。そこでランボー教授はさらなる難問を掲載した。そこに現れたのはなんと清掃員の青年だった。「ウィル・ハンティング」は難問をサラサラと解いてしまったのだ。教授は彼の才能に目をつけるが、その後ウィルは暴力事件で逮捕される。そう、ウィルは生粋の不良少年だったのだ。彼の才能を無駄にしたくない教授はウィルの更生に乗り出す。そこで旧友で心理学講師のショーン・マグワイアに指導を依頼するのだった。

見どころ

主人公のウィルは紛れもない天才です。しかし、いくら天から与えられた才能があっても、生きる道を間違えれば犯罪者にもなりかねません。ウィルは虐待された過去を恥じていて、誰にも心を開くことができませんだ。ウィルにとって、数学教授が長年頭を悩ませる難問はあっさり解けてしまいますが、他人に心を開くことや相手の心を理解することはどんな難問よりも難しかったのです。そんなウィルの心の氷をカウンセラーのショーンと、恋人のスカイラーが溶かしていきます。

Netfilxで「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を観よう

④ 迫害の歴史を知れ!「戦場のピアニスト (The Pianist)」


公開: 2002、監督: ロマン・ポランスキー、Yahoo!映画: 4.2/5、第75回アカデミー監督/脚色/主演男優賞受賞

あらすじ

「ウワディスワフ・シュピルマン」はポーランドで活躍するピアニストだった。彼の家系はお金持ちで、何不自由ない生活を送っていた。しかし1939年に全てが変わる。ドイツ軍はポーランドに侵攻し、制圧する。ナチスドイツはポーランドにおけるユダヤ人迫害を開始し、シュピルマンの一家は資産を没収され、家を追い出され、ゲットーへ送られる。道端には餓死するユダヤ人が溢れた。その後もドイツ軍による迫害は止まらなかった…。

見どころ

この映画は、2000年に亡くなった本作の主人公でもある「ウワディスワフ・シュピルマン」さんの経験した実話がベースになっています。ピアニストの物語ですが、劇中にピアノを演奏するシーンはあまり登場しません。全体の9割は胸糞の悪い映像を見せられることになるので、覚悟が必要です。特に「車椅子のあのシーン」はトラウマになる人も多いので注意しておいてください。それでもナチスドイツによる鬼畜じみた迫害の歴史を知るためには、世界中の誰もが見る必要のある映画であることは間違いありません。

Netfilxで「戦場のピアニスト」を観よう

⑤ 人は家畜ではない!「それでも夜は明ける (12 Years a Slave)」


公開: 2013、監督: スティーヴ・マックイーン、Yahoo!映画: 3.8/5、第86回アカデミー作品/助演女優/脚色賞受賞

あらすじ

1841年のアメリカ。当時のアメリカは自由経済を推進する「北部」と、黒人奴隷が当たり前の「南部」に分かれていた。主人公「ソロモン・ノーサップ」はそんな北部でヴァイオリンを弾く黒人だった。ある日、ソロモンは白人の商人2人に騙され、拉致されてしまう。ソロモンは南部へ連れていかれ、プランテーションでの地獄のような奴隷生活が始まるのだった…。

見どころ

この映画は、主人公ソロモンの実体験を綴った1853年の著書、「12 イヤーズ・ア・スレイヴ」が原作になっています。ソロモンは実際に拉致されて南部で12年間奴隷として働かされました。劇中でも何度も逃亡を図りますが、当時のアメリカにおける黒人の地位は低く、また奴隷の話など誰も耳を貸さなかったようです。当時の奴隷たちは文字通り家畜のように働かされていたようです。全編を通して人身売買やムチ打ちのシーンなど、かなりエゲツない映像が続くので注意してください。

Netfilxで「それでも夜は明ける」を観よう

最後に

今回紹介したファイトクラブやショーシャンクなどの作品は、特に感受性の高い学生や若い人の方が影響を受けやすい作品だと思います。人生にはいつの時代にも共通する普遍的な真理があります。映画を通してそれを見つけることができれば、より豊かな人生を送れるのかもしれませんね。