「PlayerXtreme」を使ってApple TVでiPhone・iPadの動画を再生!

最近は「メディアストリーミング端末」なるものが密かなブームになっています。

これはApple TVなどを使うことで、リビングのテレビで動画ストリーミングを楽しむためのものです。もちろん、iPhoneやiPadに入っているホームビデオなどを「AirPlay」を使ってテレビで再生することも可能です。このようにメディアストリーミング端末を使えば、動画ファイルをテレビで見ることができます。

ところが、iOS標準の写真アプリや動画プレーヤーからの「AirPlay」に対応しているファイルはH.264のmp4、movファイルに限られ、その他の動画ファイルは標準サポートしていません(追記: iOS11、tvOS11よりH.265にも対応)。

そこで今回ご紹介するのが、「PlayerXtreme (プレーヤー・エクストリーム)」というアプリです。このアプリを使えば、iPhone・iPadに入っているあらゆる動画ファイルをApple TVで再生できるようになるのです。

PlayerXtremeとは


PlyayerXtreme (プレーヤー・エクストリーム)」とは、Xtreme Media Worksが開発した動画再生アプリです。元々はiOS端末やAndroid端末などのモバイル端末向きに制作されたものですが、最近はApple TVやFire TVなどのメディアストリーミング端末もサポートしているようです。

iOSでは標準でH.264のmp4やmovのファイル等の再生しかサポートしていませんが(追記: iOS11、tvOS11よりH.265にも対応)、このプレーヤー・エクストリームを使うことであらゆる動画ファイルをお使いの端末で再生できるようになります。さらにiPhoneやiPadのプレーヤー・エクストリームアプリに入っている動画ファイルは、そのまま簡単にApple TVで再生することができてしまいます。まさに究極の動画再生アプリなのです。

ウェブサイト: PlayerXtreme

ダウンロード: Xtreme Media Works「PlayerXtreme Media Player

無料版と有料版の違い


「プレーヤー・エクストリーム」には、無料版と有料版(¥600)の2種類が存在します。

両者の違いは、主に広告の有無と、「AirPlay」と「Chromecast」の対応、ボリュームの増加、パスコードの対応です。基本的な使い方であれば、無料版で十分だと思います(私は無料版を使っています)。

もしも広告が目障りだと感じたり、iPhoneやiPad側からAirPlayを楽しみたいと思ったら有料版の購入をオススメします。まずは無料版をしばらく使って試してみましょう。

主な対応ファイル

「プレーヤー・エクストリーム」は以下のファイルの再生に対応しています。

3gp, asf, avi, divx, dv, dat, flv, gxf, m2p, m2ts, m4v, mkv, moov, mov, mp4, mpeg, mpeg1, mpeg2, mpeg4, mpg, mpv, mt2s, mts, mxf, ogm, ogv, ps, qt, rm, rmvb, ts, vob, webm, wm, wmv

また、iPad Proの12.9インチでは、H.265コーデックのmp4ファイルを再生することにも成功しました。このように、従来であればiOS端末で再生するためにH.264コーデックのmp4ファイルに変換しなければならなかったものを、プレーヤー・エクストリームを使えば、そのまま再生することが可能になります(追記: iOS11、tvOS11より標準でH.265を再生できます)。

iPhone・iPadの動画をApple TVで再生する方法


▲では実際にApple TVの「プレーヤー・エクストリーム」を使って、iPhoneやiPadのプレーヤー・エクストリームに入っている動画ファイルを再生する手順をご紹介します。まずはiPhone・iPadのプレーヤー・エクストリームに動画を転送しておきます。準備ができたら、デバイスがWi-Fiに接続されているのを確認し、アプリを起動したまま(スリープ状態にはせずに)置いておきましょう。

▲次にApple TVで「プレーヤー・エクストリーム」のアプリを起動します。そして「+ Add (追加)」のボタンを押しましょう。

▲すると、うまくいけば「Network」のところに、お使いのデバイスが表示されます。今回はiPadを使っているので、「iPad」のアイコンが表示されています。アイコンを選択して次に進みます。


▲正しく接続されればiPadのプレーヤー・エクストリームの階層にアクセスできるようになるので、動画が保存されているフォルダを開きましょう。目的の動画ファイルを選択すると再生されます。基本的にiPhone・iPad版のプレーヤー・エクストリームで再生できる動画ファイルは、Apple TV版でも再生できるはずです。

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最後に

このように「PlayerXtreme (プレーヤー・エクストリーム)」を用いることで、iPhoneやiPadをサーバー代わりにしてApple TVで動画を再生することができてしまいます。

このアプリのいいところは、全ての操作をApple TV側から行えることです。AirPlayであれば、再生する端末側から操作しなければいけませんでしたが、プレーヤー・エクストリームはiPhoneやiPadは置いておいて、Siri Remoteから全て操作することができます。すでにApple TVを使っている方や、これから購入を検討している方も、ぜひプレーヤー・エクストリームをインストールしてみてはいかがでしょうか。

ダウンロード: Xtreme Media Works「PlayerXtreme Media Player