アップルの「Siriスピーカー」がどんな製品になるか予想してみた

アマゾンの「エコー」は大ヒットを記録し、世界中のガジェットオタクたちは今アレクサに熱狂しています。そんなアマゾンの猛撃を、王者アップルは黙ってみているつもりではないようです。2017年6月のWWDCにおいて、アップルがSiriを搭載したホームスピーカーを発表するという噂が話題になっています(参考: CNET Japan)。その確率は50%以上とされ、もし実現すればアップルはアマゾンエコーと真っ向対立することになります。果たしてアップルのSiriスピーカーはどのような製品になるのでしょうか、今回はそれを予想していきたいと思います。

形はApple TVに似ている?


まず気になるのは製品のデザインです。これにはあるヒントからApple TVに似たような形になるのではということが予想されます。それはアップルが度々FCCに提出しているA1844〜A1846らの端末です(参考: iPhone Mania)。これらの謎の端末はアップルの既存のどの製品にも該当しません。仕様はApple TVに似ていますが、バッテリーやNFCを搭載しているなど、Apple TVとは別製品であることが分かります。もしかしたらこの謎の製品こそが、アップルが新たに発表するSiriスピーカーである(あるいはそのプロトタイプ)可能性もあります。ちなみにA1844はドアロックの装置であるという情報もあります(参考: CoRRiENTE.top)。

SiriでApple Musicが聞ける?


事前リークの情報によると、Siriスピーカーにはウーハー1つとツイーター7個のスピーカーを備えると言われています(参考: iPhone Mania)。ここまで「音」に力を入れるのは、ひとえに音楽の再生用途としての利用を想定しているからだと予想されます。つまり、エコーでAmazonプライムミュージックやSpotifyを再生するように、Siriに命令してスピーカーからApple Musicの曲を再生することが可能になるのでしょうか。かつてのラジカセやコンポのように、大きくて良い音でストリーミング音楽を楽しめるようになるのかもしれませんね。

Siriにも「スキル」が解禁されるのか


エコーのアレクサの強みはカスタマイズ可能な「スキル」にあります。このスキルをインストールすることでUberに配車を頼んだり、スタバのコーヒーを注文することができるわけです。一方でアップルのSiriは、現在のところOSレベルの限定的な使い方しかできません。なのでSiriスピーカーの発売を機に、Siriもアレクサのような「スキル」に対応することに期待がかかります。「ヘイSiri、スタバでコーヒーを注文してくれ」なんて言える日がやってくるのでしょうか。

最後に

音声ホームデバイスの分野においては、アップルはアマゾンに遅れをとっています。果たして後発のアップルがすでに成功しているアマゾンのエコーを打ち破ることはできるのでしょうか。勝機があるとすれば、それはSiriの知名度とノウハウにあるかもしれません。Siriはアレクサよりも早い2011年にデビューし、今やSiriの名前は世界中の人が知っています。そしてこれまで世界中のユーザーから膨大な数のデータを収集してきたはずです。ホームデバイスの分野では後発のアップルですが、音声アシスタントに関しては先行するアレクサに追撃を与えるチャンスを持っているのです。これまでSiriはおバカで使えないと言われてきましたが、新たなSiriスピーカーはエコーとアレクサに一矢報いることができるのでしょうか。