「Surface Laptop」がすごい!MacBook Airの後継機はこうあるべきだったのか

マイクロソフトはクラムシェル型の新型ラップトップである「Surface Laptop」を発表しました(参考: ITmedia)。新たなOSであるWindows 10 Sを搭載しつつも、薄さ、軽さ、携帯性に加えてアルミニウムボディの採用など、史上最も成功したラップトップの一つである「MacBook Air」の良いところをうまく取り入れて進化した製品のように思えます。そして価格も$999と、とても安価に収まっています。

Surface Laptopの主なスペック


まずはスペックを見ていきましょう。Surface Laptopの主なスペックは以下の通りです(参考: エンガジェット)。
  • OS Windows 10 S
  • 13.5インチ マルチタッチディスプレイ(2,256×1,504)
  • RAM 4GB、8GB、16GB
  • CPU 第7世代 Intel Core i5、i7
  • SSD 128GB、256GB、512GB
  • 重量 1.252kg
  • サイズ 308.1×223.27×14.48mm
  • バッテリー駆動時間 14.5時間
  • USB3.0、ヘッドホンジャック、ミニディスプレイポート搭載
  • Wi-Fi 802.11ac、Bluetooth 4.0 LE
  • Surfaceペン対応
  • カラー 金、銀、赤、青

このようにSurface Laptopはサイズと重量を抑え、携帯性を維持しつつも、バッテリー駆動時間を強化するなどの機能が施されています。ただしSurface Laptopは「Surface」の名を冠していますが、キーボードを着脱してタブレットとして使用することはできません。Surfaceがこれまで進めてきた2in1の路線というよりかは、ラップトップの正統進化系として見るのがよさそうです。着脱はできないものの、他のSurfaceシリーズ同様にタッチディスプレイを備え、スタイラスには対応しています。その使い勝手が気になるところではあります。

MacBook Airの後継機はこうあるべきだったのか


「MacBook Air」と言えば、ラップトップの常識を覆す薄く軽いボディーとそのデザインの良さで学生、研究者、ビジネスマン、エンジニア、クリエイターなど多くのユーザーに受け入れられ、おそらくMac史上最もヒットした製品となりました。そのためユーザーはMacBook Airに改良を加えた後継機の登場をとても熱望していました。ところが、その後登場した「MacBook」はUSBポートが取り払われ、価格もなぜか15万円相当に跳ね上がるなど、これじゃない感のただよう残念な製品だったのです。

今回登場した「Surface Laptop」はボディの薄さ、軽さ、携帯性、そしてアルミニウムボディのデザインといったMacBook Airの良さをうまく残しつつ、ディスプレイとバッテリー面を強化しています。極めつけは価格を$999〜という安価に抑えたことです。これは現在販売されている型落ちモデルのMacBook Airと全く同じ価格なのです。まさにSurface LaptopはMacBook Airの正統進化系と言えるかもしれません。

歴史は繰り返す?

マイクロソフトはこれまでもアップルの良いところを真似して成功してきました。そして当のアップルは改悪を重ねて自滅していっています。今回の「Surface Laptop」もその典型例と言えるかもしれません。今の形の「MacBook Air」が登場したのは2010年頃ですが、アップルはマイクロソフトにコピーされて追いつかれる今の今まで次の一手を打ち出すことができなかったようです。新しいMacBookもMacBook Proも、MacBook Airのようにユーザーの購買意欲を高める製品ではなかったのです。

最後に

マイクロソフトは9月の入学シーズンに向けて、「Surface Laptop」の販売を促進していくことが予想されます。対するアップルは「iPad Pro」を学生に売ろうとしていますが、iPad Proにはできないことがまだまだ多いです。そのため、張り切ってiPad Proを買ったものの、結局ラップトップPCを買い直す羽目になる可能性もあります。Surface Laptopは互換性に優れたWindowsを搭載していますし、デザインもMacBookのように美しいです。まさにこれからコンピュータを手にするユーザーにとって、隙のない優れた製品に仕上げっているのではないでしょうか。