Apple Watchが文字入力やキーボードに対応すればどうなる?
Apple Watchが世に登場してから、2年以上が経ちました。
すでに通知やフィットネストラッカー、Apple Payなどの利用において、Apple Watchは大変便利であると評価を得ています。
しかしながら、Apple Watchが真価を発揮するのは「メッセージアプリ」であると私は考えています。
おそらく現代人がスマホで最もよく使っているのはメッセージアプリ(LINE等)です。そのメッセージアプリの利用が、iPhone不要でApple Watchだけで完結できるようになれば、まさに究極のメッセージ機になると思います。
現状のApple Watchには、日本語の文字入力やキーボード入力の機能は搭載されておらず、定型文か音声入力で返信をするしかありません。
そこで今回は、「Apple Watchが文字入力やキーボードに対応すればどうなるか」ということについて考えていきましょう。
Apple Watchが文字入力やキーボードに対応するとどうなる?
もしもApple Watchに文字入力やキーボードが搭載されれば、どんなことができるでしょうか。
例えばメッセージアプリでメッセージを受信した時、Apple Watchで通知を確認し、そのまま、「わかった!」、「今向かってる!」、「3時にして!」などの短い返信文を、Apple Watchから直接入力して送信することができてしまいます。
もう返信のためにiPhoneをポケットやカバンから取り出す必要もなくなるのです。
このように、Apple Watchだけでメッセージアプリ(LINE等)の文字送信が可能になってしまえば、Apple Watchは究極のメッセージ機として大化けする可能性があります。
もちろん、Apple Watchは長文の入力には向いていません。しかし、それはスマホも同じことです。PCで入力するのがメールクラスの長文であるならば、スマホで入力するのはツイッターの140字程度、そしてApple Watchで入力するのは、それよりも短い数文字〜数十文字です。
現代人はメッセージアプリで数文字〜数十文字程度の短文のやりとりをよくするので、スマホよりもApple Watchを使った方がより便利で効率よくやりとりできる可能性があるのです。
さらにApple Watchがセルラー通信に対応すれば、iPhoneなしで単体でのメッセージアプリの利用も可能になります。
課題は画面サイズ?
もちろん、Apple Watchの38mm、42mm程度の小さな画面サイズではキーボードの文字入力は厳しいとろこです。
このような省スペースでも入力できるために、うまく知恵を絞る必要があります。英語のみですが、すでにApple Watchをキーボード対応させるアプリは実際に出ています。
Exideas社の「MessagEase」では、Apple Watchにテンキーのような3×3のキー配列を表示し、8方向にフリックして英語入力することを可能にしています。
また、こちらも日本語非対応ですが、アップル純正の機能である「Scribble」を使えば、手書き文字入力をすることが可能です(参考: Scribble on your Apple Watch)。
Scribbleは現在、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語に対応しています。中国語(漢字)に対応できるならば、日本語対応も可能だと思われるので、アップルの今後のアップデートに期待ですね。
Apple WatchのScribbleを使って英語入力をしている動画を見る限りでは、慣れれば素早い入力が可能になると思われます。これは早く使ってみたい機能です。
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最後に
今回は、「Apple Watchが文字入力やキーボードに対応すればどうなるか」ということについてご紹介しました。
もちろん、「メッセージアプリの利用はスマホを使えばいいじゃん」と思われている方も多いかもしれませんが、スマホは常に肌身離さず持っているものではなく、うっかり連絡を見逃してしまうこともあります。
しかし、Apple Watchであれば常に身につけているので、そういった心配もなくなるのです。また、既に使っている人なら分かると思うのですが、通知はApple Watchで確認して、返信はiPhoneで行うというのは、すこぶる面倒で、「一体何のためにApple Watchを付けているんだ」という気分になります。
ブラウザの利用やカメラ撮影などの、どうしても必要になる時以外はスマホはなるべくしまっておきたいのです。
このように、もしもApple Watchでのメッセージアプリのやりとりが一般的になれば、Apple Watchを欲しいという人も増えるはずです。
「運動しないからスマートウォッチはいらない」というユーザー層にも、Apple Watchをアピールできるチャンスが広がるのではないでしょうか。