アップルの「ARスマートグラス」でできることを想像してみた

WWDC’17でアップルは新たに「ARKit」を発表しました。これにより、デベロッパーはiPhone、iPad向けにARアプリを作りやすくなります。もちろん、アップルが「ARKit」をリリースする本当の理由は、ARを搭載した「スマートグラス」の発売にあると思われます(参考: アップルの「ARKit」はスマートグラス登場の布石なのか)。そこで今回は、「もしアップルのARスマートグラスが発売されたらできること」をご紹介します。「ARスマートグラス」という全く新しいデバイスは、私たちの生活をどう変えるのでしょうか。

ARスマートグラスでできること1. マップ

1つ目のARスマートグラスでできることは、「マップ」です。ARスマートグラスは、目の周りを覆う完全にウェアラブルな端末なので、スマホのように目線を下に向ける必要もありません。そのため、歩きながら「マップ」を見たいときも、歩きスマホをすることなく、安全に使うことができます。上の動画は、アップルのARKitを使って実際に地図のナビゲーションを試したものです。このように、ARで実際の建物の上に名前が表示されたり、道路の上にナビゲーションの矢印が表示されます。そのため、もうスマホをチラチラ見ながら歩く必要もありませんし、現実の道路上に案内が出るため迷う心配もなくなります。ARスマートグラスを使った「マップ」は、まさに究極のマップになる可能性があるのです。

ARスマートグラスでできること2. ゲーム

2つ目のARスマートグラスでできることは、「ゲーム」です。ARを語る上で、やはりゲームを外すことはできませんね。アップルの発表会でも、ARKitを使ったゲームが紹介されていました。上の動画は、ARKitを使ってマインクラフトを再現したものです。このように、ARの技術を使うことで、これまでとは違う全く新しいゲームの可能性が出てきます。ARスマートグラスが登場すれば、「ポケモンGO」もハンズフリーで楽しめるようになるかもしれません。これまでのゲームは画面の中の世界で遊ぶものでしたが、これから画面の外の現実世界で遊ぶようになるのでしょうか。

ARスマートグラスでできること3. 動画の視聴

3つ目のARスマートグラスでできることは、「動画の視聴」です。現代はスマホやタブレットを使えば外で動画を楽しめるようになりましたが、それでもせいぜい5〜13インチ程度の小さなディスプレイです。もしもARスマートグラスで動画の視聴が可能になれば、どこでも大画面で迫力のある動画を楽しめるようになるかもしれません。モバイルファーストの時代と呼ばれるようになってから久しいですが、YouTubeで動画を見るほとんどの人はスマホから視聴していると言われています。ARスマートグラスが登場すれば、より快適にモバイル環境で動画の視聴ができるようになるかもしれませんね。

最後に

今回は、「アップルのARスマートグラスでできること」についてご紹介しました。スマートフォンが登場したことで、私たちの生活は大きく変わりましたが、それはまだまだ序章なのかもしれません。これからアップルの「ARKit」や「ARスマートグラス」が登場していくことで、私たちの生活は今よりもさらに便利なものに変わっていくのでしょうか。「AR」という技術が今後どのように発展していくのか、とても楽しみですね。