ネットフリックスの「ハリウッド版デスノート」を見た感想

ハリウッド版デスノート」こと、ネットフリックス製作による映画「Death Note /デスノート」の配信が、17年8月25日よりネットフリックスにて始まりました。私も早速視聴したので、今回はその「ハリウッド版デスノート」の感想をネタバレは極力避けてお届けしようと思います。ちなみに、私は原作である漫画版と藤原竜也の映画は見ていますが、最近公開されたドラマ版や映画版などは見ていません。そこまでコアなデスノートファンでもなく、知識量としては一般の人と同等のレベルです。それでは参りましょう。

ハリウッド版デスノートの率直な感想


結論から言うと、この「ハリウッド版デスノート」はそれなりに楽しめました。私は、映画は退屈すると途中で止めてしまうのですが、「デスノート」は割とテンポも良かったので一気に最後までみれました。主要な登場人物は原作と同じです。ライト、Lの関係はもちろん、リュークも登場しますし、ライトの父が警察官である点は全く同じです(ファミリーネームがアメリカ風に変わってましたが)。ライトは白人、Lは黒人の青年が演じています。あとはオリジナルキャラのミアが追加されています。舞台はアメリカの高校に変わってますが、ストーリーは概ね原作準拠です。ライトがデスノートを拾い、LとFBIが捜査に乗り出すというものです。

ハリウッド版デスノートはハチャメチャ?

演出面でいうと、全体的にハリウッド版デスノートは「ハチャメチャだなぁ」と感じました。まず、ライトは原作では冷静キャラでしたが、こっちはアメリカ人らしくオーバーリアクション(原作も最終回はオーバーでしたっけ?笑)になっています。リュークと出会うシーンで喚き散らしますし、Lに煽られると面白いように反応します。Lも名探偵の設定なのに、怒ると冷静さは皆無で、ライトの家に上り込んだり、パトカーで暴走したりします(笑)。なんというか、演出面が全体的にハチャメチャなのです。「まあ、高校生だからなぁ」と思いましたが、この辺りは全然デスノートらしくなかったので、原作ファンから叩かれるかもしれませんね。

ハリウッド版デスノートの良かった点と悪かった点

続いては、ハリウッド版デスノートの「良かった点」と「悪かった点」を見ていきましょう。

良かった点

  • 映像が綺麗
  • 雰囲気がいい感じ
  • 原作オマージュ
  • 最後のトリック

まず、良かった点は「映像の綺麗さ」と「雰囲気の良さ」です。さすがハリウッド制作というだけあって、画質はかなり良かったですし、カラーグレーディングも完璧でした。特に夜のシーンのネオンが象徴的だったと思います。派手なアクションやCGも登場しますが、良かったと思います。リュークもより死神っぽくなってましたね。次は「原作へのオマージュ」で、東京も少し登場します。あれは東京と言うより、ゴースト・イン・ザ・シェルでしたが(笑)。あとマシオカさんも登場しますが、あの人はそもそも日本人ではないですよね。あとは「最後のトリック」はなかなか秀逸で良かったと思います。ちょっと強引でしたが。

悪かった点

  • シナリオがちょっと雑
  • 死亡シーンのB級感
  • ライト、Lのマヌケ化
  • ルールのご都合化

悪かった点ですが、まず「シナリオがちょっと雑」だなと感じました。全体の尺はおよそ1時間40分なので、FBIのライト追跡から特定までが急ピッチで展開します。そのため、途中でかなり大胆で雑な殺し方もします。原作でもツッコミどころはありましたが、さすがにハリウッド版は「そりゃねーだろ笑」って思ってしまいました。そして「死亡シーン」はB級ゾンビ映画みたいに血がピューって吹き出します。おそらく年齢制限を下げるためにあのような演出になったのでしょうか。そして「ライト、Lのマヌケ化」は実際にご覧になってください。最も気になったのはデスノートのルールのご都合化です。原作では絶対に許されない、「あるルール」が加わっていて、それがストーリーの本筋に関わります。この「あるルール」はデスノートの世界観を壊してしまっているので、絶対にネットで叩かれると思います。

最後に

今回は、「ネットフリックスのハリウッド版デスノートの感想」についてご紹介しました。私は駄作とは思いませんでしたが、おそらく今後ネット上ではボロカスに叩かれることが予想されます。デスノートは原作があまりにも有名で日本人の誰もが知っていることと、海外にもコアなファンが多いので、ハードルが上がってしまうのは仕方ないかもしれません。ハリウッド版デスノートを叩くのは自由ですが、できれば一度最後まで見てから感想を言うようにしましょう。皆さんも視聴してはいかがでしょうか。

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