iTunesの4K映画は$19.99で提供?HD版から価格据え置きなのか

現在、「4K対応の第5世代Apple TV」と、「4K対応のiTunes映画」の登場が噂されています。

そんな中、The Vergeに掲載されたのは、iTunes映画の4K版は、$19.99で提供するようにアップルがハリウッドと戦っているといったものです(参考: Apple fights Hollywood to price 4K movies on iTunes at $20)。

もしこれが実現すれば、iTunesの4K映画は現在のHD版と同じ$19.99で据え置きされることになります。もしも価格が従来通りであるならば、より4Kコンテンツの販売が促進されることになりそうです。

ところが、実際のところは交渉が難航していて、いくつかのハリウッドスタジオは「$5〜$10上乗せしろ」と要求しているようです。

本当にiTunesの4K映画は$19.99で提供されるのか

では、「本当にiTunesの4K映画が$19.99で提供されるのか」という疑問ですが、私はこれは難しいのではないかと思います。

The Vergeの記事にもある通り、他の配信サービスにおいては、4K映画の配信は$29.99や$34.99のようにHD版よりも割高で提供されています。当然ハリウッドの製作側も、4K版の映画はHD版よりも製作費などがかかっていると思うので、「安易にHDと同価格で提供したくない」という思いもあるのではないでしょうか。

しかしながら、アップルはこれまでも割と強引にコンテンツの配信価格を決めてきました。iTunes Storeで音楽の配信が始まったときは、1曲¢99で配信するようにレコード会社を丸め込みました(後に$1.29が追加)。そのため、もしかすると4K映画が$19.99で提供される可能性もあるのです。

アップルは市場シェアが10%まで縮小したApple TVをなんとかして復活させたいという思いもあるので(参考: Apple TVの市場シェアが10%に縮小。第5世代モデルで挽回できるか)、この辺りの政策には本気になってくるかもしれませんね。

最後に

今回は、「iTunesの4K映画は$19.99で提供されるかも」についてご紹介しました。

もちろん、本当にiTunesの4K映画が$19.99で提供されたとしても、日本における販売価格はそれより若干高くなることが予想されます。現在、USで提供されている$19.99のHD版の映画が、日本では¥2,500で販売されていることから、4K版もそのくらいの価格設定になるのでしょうか。

だとすれば、¥6,000近くするUltra HD Blu-rayよりもずっと安く提供されることになります。私たち消費者にとっては、価格が安くなるのはありがたいことです。9月のアップルの発表が楽しみですね。

追記(17.9.15): iTunes映画の4K HDRは、HD版と同じ価格(日本:¥2,500)で提供されることが発表されました。

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