ガラケーからiPhoneへ移行しよう!アップルのCMがおもしろい

アップルは8月10日、新しいiPhoneのCMを3本、Apple JapanのYouTubeチャンネルで公開しました。今回のCMは、「ケータイユーザーのみなさん。さあ、iPhoneへ。」と銘打ったものです。このCMはUS版のYouTubeチャンネルには公開されていないことから、日本限定で制作されたオリジリナルのCMだと思われます。CMの内容は、ガラケーを使っているユーザーの元に、「あなたの本音」と名乗るパペットが現れて、iPhoneへの移行を促すものです。

ガラケーからiPhoneへ移行するメリットを分かりやすく紹介

今回公開された新しいCMは3本で、それぞれ、「決断の時」、「朝の準備」、「アートなケーキ」になります。CMに登場する人物はいずれもガラケーユーザーで、「あなたの本音」と名乗るパペットがiPhoneをオススメしていきます。紹介されているiPhoneの機能は、「メール」、「アラーム(Siri)」、「カメラ」など、とてもベーシックなものです。ビジネス用途には、iPhoneのメールを使うと添付ファイルも見れて便利だよと、アラームの設定はSiriで簡単にできるよ、写真を撮るならiPhoneで撮った方が綺麗だよといった具合にです。また、それぞれのCMに登場するパペットが人物にソックリでおもしろいのも魅力です。

ガラケーユーザーにターゲットを絞っている

今回のCMは、日本でガラケーを使っているユーザーにターゲットを絞ったものだと思われます。アップルはこれまで、「Androidから乗り換える理由」というグローバルで共通のキャペーンを通して、AndroidからiPhoneへの移行を推奨してきました。ところが、今回の「ケータイユーザーのみなさん。さあ、iPhoneへ。」は、日本限定の広告で、日本のガラケー(ケータイ)のユーザーをiPhoneへ移行させようというローカルのキャンペーンのようです。では、なぜこのようなローカルキャンペーンを行うのでしょうか。おそらくその理由は、日本のスマホ普及率は6割程度と言われており、その中の半分以上はすでにiPhoneを使っています。そのため、既存のAndroidユーザーをiPhoneに移行させるよりも、残り4割のガラケーユーザーをiPhoneへ移行させる方が、パイが大きい分やる価値があると踏んだのだと思われます。今ガラケーを使っている人の中には、じつはスマホに移行したいけど、タイミングを完全に逃してしまったという人もいるはずです。そいういうユーザー層に、アップルはピンポイントで目をつけたのでしょうか。

最後に

今回は、「新しいiPhoneのCM」についてご紹介しました。アップルがこの時期に新しいiPhoneのCMを公開したのは、もちろん次に発売される次世代iPhoneの販売台数を伸ばすためです。次のiPhoneは数年に一度の大規模モデルチェンジになるので、事前の広告展開にも力が入っているようですね。また、日本ではすでにiPhoneのシェアが高いですが、まだまだシェアを拡大できる余地があると踏んだのでしょう。このCMでガラケーユーザーにiPhoneに興味を持ってもらうことで、新型iPhoneの発売はより盛り上がるかもしれませんね。