LINEに「チャットライブ」機能が追加!いじめや犯罪行為を助長しないか

無料メッセージアプリのLINEに新たに「チャットライブ」の機能が追加されました(参考: LINE、グループトークで「ライブ配信」可能に)。

これは、LINEのグループのメンバー(最大200人)に向けて、リアルタイムにライブビデオを配信できるサービスのようです。

LINEの発表によると、想定される使われ方は、家族のグループで赤ちゃんや子どもが祖父祖母などにライブ配信で顔を見せるという微笑ましいものになっています。

このように、良識のある人が使う分にはいいのですが、実際のところ、LINEのメインユーザーは中高生などの10代です。

そのため、「LINEのチャットライブがいじめや犯罪行為を助長する可能性」は十分にあるのかもしれません。

チャットライブはいじめや犯罪行為を助長しないか

LINEのメインユーザーは中高生などの10代です。

10代というのは良し悪しの分別がまだついていないので、ゲーム感覚でいじめや犯罪行為に走ってしまうことがよくあります。

そしてチャットライブのタチが悪いところは、その現場にいない、安全地帯にいる仲間たちもギャラリーとして参加できてしまうことです。

そのため、例えば集団リンチをする模様をライブ配信して楽しんだり、店で万引きをする様子を実況配信したり、知らない人に集団で襲いかかって所持品を強奪する様子をチャットライブする輩が現れるかもしれません。

さらに、チャットライブで遠隔にその様子を見ていた連中も触発されてマネをする可能性もあります。

まさにチャットライブとは、いじめや迷惑行為を助長する犯罪パンデミックツールなのです。

従来のツイッターやYouTubeなどで同じことをすれば、一発で警察に通報されて御用ですが、LINEのタチが悪いところは、仲間内にしか開放されていないクローズドなプラットフォームであることです。

そのため、平然と犯罪行為が行われていても、事件が発覚しにくいという問題があり、またそのクローズドシステムが模倣犯を増殖させるのに一役買う可能性があります。

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最後に

今回は、「LINEのチャットライブがいじめや犯罪行為を助長する可能性」についてご紹介しました。

もちろん、このようにいじめや犯罪行為を助長するツールはLINEのチャットライブに限ったことではありません

ツイッターが流行り始めた頃は写真付きで犯罪自慢をするのがブームになりましたし、ユーチューバーが流行りだした頃も、犯罪動画をアップする者が現れました。

繰り返しになりますが、LINEのタチの悪いところはグループ内の仲間だけにしか公開されないことです。

しかもライブ動画のような双方向性の高いメディアは、単なる写真や動画よりも、ギャラリーをより興奮させる可能性があります。

ギャラリーから「もっとやれ」などのレスポンスがあれば、その気はなくてもエスカレートするものです。

今の中学・高校などの教育の現場では、SNSやメディアの取り扱いについて、もっと時間をかけて教育する必要があるのかもしれません。