「iPhone X」以降はデザイン変更の頻度が激減する?

いよいよ発表間近の「iPhone X」ですが、なんと言っても今回は2014年の「iPhone6」以来約3年ぶりとなるデザインの大幅刷新にも期待されています。新しい「iPhone X」は新たにベゼルレスデザインが採用され、ディスプレイも従来のLCDからOLEDへと変更される噂です。久しぶりのデザイン刷新で盛り上がっている「iPhone X」ですが、果たして来年以降のデザインはどうなっていくのでしょうか。もしかすると、今後はデザインが大幅に変更される頻度が激減する可能性が高いかもしれません。

iPhone X以降はデザイン変更の頻度が激減する?

iPhone」は2007年に発売開始されて以来、短いスパンで大幅なデザインの変更を繰り返してきました。iPhone3G(2008)、iPhone4(2010)、iPhone5(2012)、iPhone6(2014)といった具合にです。ところが、2014年のiPhone6以降はこれまで2年周期だったデザインの刷新が行われなくなり、3年越しのiPhone Xでようやくフルモデルチェンジが行われることになります。これは、iPhoneもMacシリーズと同様にフルモデルチェンジの周期を4〜5年に一回程度に抑えるようになりつつあるということなのでしょうか。もしそうだとすれば、次にiPhoneが刷新されるのは4年後の2021年頃になるかもしれません。基本的なデザインや仕様はiPhone Xのままで、あとは内部のプロセッサやカメラのアップデートを毎年行っていく程度に留まるのでしょうか。

アップルのデザインの傾向に変化?

2015年に登場した「Apple Watch」ですが、今回新たに「Series 3」が登場する噂です。しかしながら、「Apple Watch Series 3」のデザインは初代Apple Watchから大きな変更点がなく、セルラー対応と内部プロセッサの向上に留まる可能性が高いようです。これまでのアップル製品を振り返ってみると、iPodやiPhone、iPadは発売当初は1〜2年程度でデザインが刷新され、ユーザーを驚かせていました。そのことを考慮すると、発売から3年目のApple Watchがずっと初代と同じデザインというのは異常事態なのです。もちろん、生産ラインのことを考えると同じデザインを使い回した方が効率が良いのは事実です。もしかするとアップルはもう冒険することを避けて、着実に売上を増やしていく路線へ変更したのでしょうか。そう考えると、今回の「iPhone X」も今後しばらくは同じデザインが継続して使われることがほぼ確実であると言えそうです。

最後に

今回は、「iPhone X以降はデザイン変更の頻度が激減する?」についてご紹介しました。アップル製品のデザインをめぐっては、iPad Proは2015年から3年間同じデザインを採用し続けていますし、iMacに至っては、ディスプレイの変更を除けば2012年からデザインの変更が全く行われていません。このように、アップルは今後、デザインはなるべく変更せずに、内部スペックだけを向上していくという戦略をとっていくようです。これはケースやアクセサリーを手がけるサードパーティにとっては嬉しいことかもしれません。また、第5世代iPadのように、一度廃止されたデザインが復活する場合もあります。今のアップルにとっては、デザインを刷新することよりも、売上を拡大していくことの方が大切なのかもしれません。