「初代Apple Watch (Series 0)」は完全に黒歴史の失敗作だったのか

新しいApple Watch Series 3が発売されて盛り上がりを見せていますが、そんな陰で忘れ去られつつあるのが、2015年4月の発売からわずか1年足らずで姿を消した、「初代Apple Watch (Series 0)」です。

2016年9月にApple Watch Series 2が発表された際に、なぜか「Series 1」という新製品も同時に発表され、「初代(Series 0)」はそのまま存在を消されてしまいました(Series 1は今もSeries 3とともに売られています)。

わざわざSeries 1を後から出したのは、やはり初代(0)を「1」として認めないということだったのでしょうか。そして、いまだに多くの消費者がSeries 1が初代Apple Watchであるという勘違いをしています

初代Apple Watch (Series 0)は完全に黒歴史の失敗作?

アップルは製品が失敗し、黒歴史だと判断すると、1年ほどでさっさと市場から製品を引き上げ、存在をなかったことにします。2013年には、iPhone 5Sと同時にカラフルな「5C」が発売されましたが、5Cはわずか1年で市場から消えてしまいました。そして初代Apple Watch (Series 0)も、5Cと同様に発売から1年後に市場から消されてしまったのです。

初代(0)は一応最新のwatchOS 4までをサポートしていますが、アプリを1つ起動するのに5〜10秒近くかかったり、そもそもプロセッサが貧弱すぎてアプリがまともに動作しないこともしばしばです。これは、そもそもハードウェアスペックが必要最低限の基準を満たしていないためなのでしょうか。アップルはApple Watchのリリースを焦るあまり、不完全な製品を世に送り出してしまったのかもしれませんね。Series 1、2以降では新たにデュアルコアプロセッサが採用され、この問題もましになりました。

ちなみに、初代Apple Watch (Series 0)を修理に出すと、なぜか「Series 1」に交換されて戻ってくるそうです(参考:初代Apple Watchを修理すると、Series 1に交換してもらえるかも)。

最後に

今回は、「初代Apple Watch (Series 0)は完全に黒歴史の失敗作だったのか」についてご紹介しました。

かくいう私も、初代Apple Watchのステンレスモデルを7万円近くで買ってしまったいわゆる人柱ですが、Apple Watchが今も毎年リリースできているのは、ひとえに初代を買ってくれた世界中の人柱たちのおかげであるとポジティブに解釈しています。

どの製品も最初は不完全で、後から改善を加えて良くなっていくものです。初代Apple Watchは市場からは姿を消してしまいましたが、これからも歴史には残り続けるでしょう。