「auピタットプラン」の3つの罠を徹底解説!実は全然安くない?

2017年7月に、auは新しい料金プランとなる「auピタットプラン」を発表しました。

その後新しいiPhoneが発表され、今このauピタットプランが再注目されているようです。

auピタットプランの広告を見ると、「月額¥1,980〜」と、格安SIMに劣らないお得な料金プランになっているように見えます

果たして、auピタットプランは本当にお得なのでしょうか。

今回は、「auピタットプランの3つの罠」について徹底解説したいと思います。

auピタットプランの罠1. 2年縛りなのにキャンペーンは1年間だけ?

1つ目のauピタットプランの罠は、「2年縛りなのにキャンペーンは1年間だけ?」です。

実は、広告で表示されている「¥1,980〜」という値段設定は、1GBまでの利用でかつ、最初の1年間だけです(参考: auピタットプラン)。ピタットプラン自体は2年縛りなので、1年で辞めることはできません(違約金が発生します)。そして1年目以降は¥2,980〜になります。

すると、2年間使った場合の月の料金を平均するとこうなります。{(1,980 × 12) + (2,980 ×12) } / 24 = 2,480

本当の値段は、2年間¥2,480、2年目以降¥2,980です。そうです、もともと¥2,480のものをこねくり回して¥1,980に見せかけているだけです。

そもそも2年縛りなら、1年間¥1,000引きと表示せずに、2年間¥500引きと表記すべきところなので、これは心理的に安く見せる巧妙なトリックです。

これが1つ目のピタットプランの罠になります。

auピタットプランの罠2. スマートバリュー込みの値段表記?

2つ目のauピタットプランの罠は、「スマートバリュー込みの値段表記?」です。

広告で表記されている「¥1,980〜」などの値段表記は、全てauスマートバリュー適応済みの¥500〜¥1,000が差し引かれた値段になっています。

すでにauスマートバリューに申し込んでいる方はいいのですが、スマートバリューの適応対象となるのは特定のインターネット回線を契約している人のみになります(参考: auスマートバリュー)。

ちなみに、スマートバリューがなければ、1GBまでの利用で、実質2年間¥2,980、2年目以降¥3,480からとなっています。

ここで、広告に表記されている¥1,980〜がすでに大きく崩れています

auピタットプランの罠3. うっかり5GB以上使うと高額請求?

3つ目のauピタットプランの罠は、「うっかり5GB以上使うと高額請求?」です。

auピタットプランは、たしかに従来のスーパーカケホに比べるとお得な料金設定になっています。

しかし、基本的に使った分だけ月額料金が上がっていく仕組みなので、うっかり使いすぎてしまわないように注意が必要です。

ピタットプランは1GB、2GB、3GB、5GB、20GBの順に料金が設定されていて、うっかり5GBを超えると最大料金までいってしまうのです。

5〜20GBのピタットプラン(シンプル)の最初の2年間は、月実質¥6,480、ピタットプラン(スーパーカケホ)の場合は月実質¥6,980、ピタットプラン(カケホ)の場合は、月実質¥7,980と、ちょっと油断すると高額請求されてしまいます。

もちろん、2年目以降はこれよりもさらに高額の¥6,980〜¥8,480になるので注意が必要です。


最後に

今回は、「auピタットプランの3つの罠」についてご紹介しました。

もちろん、これまでスーパーカケホデータ定額1〜5GBを使っていた人は、ピタットプランに変えた方が安くなります。

どうしてもauが気に入っていて、かつ格安SIM(MVNO)なんて難しくて手が出せないという人には、auピタットプランはおすすめできます。

たしかに、auはショップに行けば店員さんが手取り足取りサポートしてくれるので、今まで通りauを使い続けるのも悪くないと思います。

今回ご紹介した罠を理解した上で、auを使い続けるか、それとも格安SIM(MVNO)に変えてみるか、選択するのはあなた自身です。