グーグル開発中の新OS「Fuchsia (フクシア)」はSwiftをサポートする?

現在、グーグルが開発中の新OS、「Fuchsia (フクシア)」ですが、なんとGitHubで公開された最新のバージョンでは、アップルが開発したオープンソースのプログラミング言語である、「Swift」がサポートされていることが分かったそうです(参考: Apple’s Swift language finds its way into Google’s secret Fuchsia OS)。

フクシアでは、すでに「Dart」、「C++」、「Go」などの言語をサポートしており、新たにSwiftに対応することで、iOS向けのアプリケーションとの互換性を確保しやすくなるというメリットが考えられています。

Fuchsiaとは?

そもそも「Fuchsia (フクシア)」とは、グーグルが開発中の新OSのことです。

従来のAndroid OS、Chrome OSはLinuxカーネルをベースに作られていましたが、新しいフクシアでは、Zirconというマイクロカールをベースに、組み込みシステム用のOSとしてTravis Geiselbrechtによって開発されました。

フクシアは、現在主流のアンドロイドに代わる新しいOSとして、スマホタブレットPCはもちろん、IoT機器などのあらゆるデバイスにも対応できる次世代OSとして開発が進められているそうです。

フクシアは2016年8月に初公開され、その後もGitHubで新しいバージョンが公開されています。

フクシアOSの完成時期は未定ですが、アンドロイドOSが開発に5年かかったことからも、フクシアのリリースは2020年以降になるだろうと予想されています。

最後に

今回は、「グーグルのFuchsia (フクシア)OSはSwiftをサポートするかも」についてご紹介しました。

現在主流のアンドロイドは、スマートフォン用のOSとして、世界の7割以上のシェアを占めるなど、とても大きな成功をおさめています。

その一方で、アンドロイドOSはアップデートをすぐに適応できないという致命的な問題があったり、セキュリティ面でも欠陥が多いという不完全なOSであることは間違いありません。

グーグルが開発しているフクシアOSは、そんなアンドロイドの欠点を見直し、ゼロから再開発することでより理想的なOSに仕上げることを目指しているそうです。

フクシアがアップルのプログラミング言語である「Swift」をサポートすることからも、将来的はiOSとAndroidというOSの垣根も徐々になくなっていくのかもしれませんね。

フクシアOSを搭載したデバイスを私たちが目にするのは、まだ少し先になりそうですが、一体どんなOSに仕上がってくるのか、今からでも楽しみですね。