ディズニーがフォックスを534億ドルで買収!その目的とは?

2017年12月15日
[最終更新日]2017年12月16日

ウォルト・ディズニー・カンパニーは2017年11月14日に、21世紀フォックスの映画・テレビ部門を534億ドルで買収しました(参考: ディズニー、フォックスの映画・TV部門買収を正式発表――価格は524億ドル)。

ディズニーの大型買収といえば、2009年にマーベルを40億ドルで買収、2012年にはルーカスフィルムを40億ドルで買収してきました。

今回の21世紀フォックスの買収は、マーベル、ルーカスフィルムとは桁違いの規模になります。

いったいなぜ、ディズニーは巨額を投じてフォックスを買収したのでしょうか。

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ストリーミング事業を強化するため?

実は、ディズニーの近年の業績は、雲行きがあやしいものとなっています。

たしかに、モアナやズートピアなど、映画は大ヒットしているものの、実は映画事業はウォルト・ディズニー・カンパニー全体の1割程度の売り上げに過ぎないのです。

ディズニーの売り上げ全体の6割近くの事業は、abcとESPNに代表されるテレビ事業です。

そして、ご存知の通り、近年はネットフリックスやAmazonプライム・ビデオのようなビデオストリーミングの普及によって、アメリカでもケーブルテレビを解約するといったテレビ離れが起きています。

このテレビ離れによって、ディズニーの業績もじわじわとダメージを受けているのです。

この状況を打開するために、ディズニーも2019年にビデオストリーミングサービスを開始する予定です。

現状のディズニーが持つコンテンツは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(白雪姫、ミッキー、アナ雪など)、ピクサー・アニメーション・スタジオ(トイ・ストーリー、ニモ、モンスターズ・インクなど)、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(パイレーツ・オブ・カリビアン、ディズニー作品実写版など)、abc(グレイズアナトミー、サバイバーなど)、マーベル・エンターテイメント(アイアンマン、アベンジャーズなど)、ルーカス・フィルム(スターウォーズシリーズ)になります。

ここに、アバター、エイリアン、猿の惑星といった、20世紀フォックスのコンテンツが追加されることになります。競合するネットフリックスやAmazonプライム・ビデオに対抗するには十分と言えそうです。

このように、ディズニーがフォックスを買収した理由の1つは、ストリーミング事業を強化するためであると言えそうです。

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マーベルキャラクターを回収するため?

また、マーベル・コミックで人気高い作品「X-MEN」、「ファンタスティック・フォー」、「デットプール」などは、映画化の権利を傘下の20世紀フォックスが持っていました

今回のフォックスごと買収したことによって、ディズニーはすべてのマーベルキャラクターを映画にする権利を手に入れたことになります。

そのため、次はアベンジャーズにX-MENのキャラクターが登場することはほぼ確実と言えそうです。

ディズニーランドにマーベルキャラクターのアトラクションも作られていくかもしれませんね。

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最後に

今回は、「ディズニーがフォックスを534億ドルで買収と、その目的とは」についてご紹介しました。

ディズニーはこれまでも、時代の変化を乗り越えてトップ企業の座を維持してきました。

おそらく、2019年に始まるディズニーのストリーミング事業も、相当気合の入ったものになっていると思われます。

もしも、ディズニーのオリジナル作品に加えて、歴代のディズニー、ピクサー、マーベル、スターウォーズ、20世紀フォックスなどの作品が全て見放題で月額¥1,000程度という充実ぶりになれば、加入者は爆発的に伸びそうです。

また、今後はディズニー系の新作(トイストーリー4、アナ雪2など)は自社のストリーミングで独占配信するという情報もあり(参考:ネットフリックスを全力で潰す、ディズニー6兆円投資の勝算)、ディズニーのコンテンツ囲い込みも始まりそうです。

ディズニーがこれからどんな事業を展開するのか、とても楽しみですね。