Final Cut Pro Xは10.4でようやく完成した?今こそ再評価の時か
「Final Cut Pro X (ファイナル・カット・プロ・テン)」と言えば、2011年にリリースされたアップルのMac向け動画編集ソフトです。
FCPXは、それまでのFinal Cut Pro 7から刷新し、ゼロから作り直されました。
その結果、7までは使えたDV書き出しなどの多くの機能がなくなり、またバグも多かったため、往年のFinal Cut Proユーザーに嫌われ、アドビPremiereに移行する人も多くいました。
そんな嫌われ者のFinal Cut Pro Xでしたが、アップデートを繰り返して徐々に改善されていき、遂に最新のバージョン10.4では完成して、文字通り「プロ」になったという見方が広がっているようです。
今こそFinal Cut Pro Xは再評価の時なのかもしれません。
Final Cut Pro Xは10.4でようやく完成した?
まずは、Final Cut Pro Xのバージョン10.4で追加された主な機能を見てみましょう(参考: Hands-on: Final Cut Pro 10.4 adds 360 VR, advanced color grading, HDR support, and more [Video])。
- 360° VR
- アドバンスド・カラー・グレーディング
- カスタム・ホワイト・バランス
- HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)サポート
- iMovie for iOSインポート
- HEVCサポートなど
まずは、最近流行りの「360° VR」に対応します。Final Cut Proでは、HTC Viveのヘッドセットを使って、プレビューしながら編集できるようです。
「アドバンスド・カラー・グレーディング」では、カラーグレーディングツールが刷新され、カラー・ウィール、カラー・カーブ、ヒュー/サチュレーションカーブのように、より使いやすいものへ変更されました。
「カスタム・ホワイト・バランス」では、クリップのホワイト・バランスをスポイトツールで簡単に調整できます。
そして、近年4Kと並んで普及が進んでいる「HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)」にも対応します。
「iMovie for iOSインポート」では、iPad ProのiMovieで編集したプロジェクトを、そのままMacのFinal Cut Proで読み込むことができる機能です。
「HEVCサポート」では、次世代コーデックのHEVC(H.265)を読み込めるようになります。iPhone 7以降の端末やGoProなどでもHEVCが採用されており、これからますます普及しそうです。
このように、Final Cut Proはバージョン10.4で、360°動画やHDR動画、HEVCに対応するなど、プロの動画編集ソフトとして不足がない完成度となりました。
さらに、新登場したiMac Proのモンスタースペックをフルに活用できるように調整されています。
動画編集ソフトはアドビPremiere一択だった市場状態に、変化が訪れるかもしれません。
▼「Final Cut Pro」のダウンロードはこちら
[appbox appstore id424389933?mt=12&app=apps&at=1001lGy6=jp]
最後に
今回は、「Final Cut Pro Xは10.4でようやく完成したのかと、今こそ再評価の時か」についてご紹介しました。
最近のMacはマシンパワーがWindowsよりも劣ると言われ、動画編集などは向いていないとされてきました。
とろこが、iMac ProとFinal Cut Pro 10.4の導入によって、Macの逆襲が始まるのかもしれません。
iMac ProとFinal Cut Proの組み合わせが、どのようなパフォーマンスになるのか、とても楽しみですね。
ダウンロード: Final Cut Pro – Apple