2018年の廉価版iPadは更に安くなる?アップルの狙いは教育市場か

2017年の3月に歴代シリーズで最安価となる$329のiPadが発売されました(日本では¥37,800〜)。

廉価版iPadは、2013年のiPad Airをベースにすることで製造コストを抑え、A9プロセッサと2GBのRAM、Touch IDを搭載したモデルです。

この廉価版iPadのおかげか、2017年の第3四半期におけるiPadの販売台数は、前年比でおよそ28%増加したそうです(参考: Apple、iPadの販売台数を大きく伸ばす)。

アップルは近年、iPad Proのような高機能モデルに力を入れていましたが、ユーザーは手頃な価格で手に入るiPadも求めていたようです。

そんな「廉価版iPad」ですが、なんと2018年には更に安価になって販売されるという情報が浮上しています。

2018年の廉価版iPadは更に安くなる?

DIGITIMESの記事によると、2018年の廉価版iPadは、現在よりも更に安価な$259で販売されるとのことです(参考: Apple plans new inexpensive 9.7-inch iPad for 2018, says sources)。

これは、現行の第5世代iPadを値下げするのか、それとも新しい第6世代モデルが登場するのかどうかは不明ですが、少なくともiPadが今より安く買えるようになることは間違いなさそうです。

アップルは9.7インチの廉価版をより広く売りってシェアを獲得し、10.5と12.9インチのハイエンドモデルでしっかり利益を得るという現在のビジネスモデルを、より加速させるようです。

また、$259であれば、人気ゲーム機であるニンテンドースイッチPS4よりも安価になります。

iPadにも人気ゲームアプリが多数配信されているので、ゲーム機としてもiPadを売りたいという考えがあるのかもしれませんね。

アップルの狙いは教育市場?

では、なぜアップルはiPadの値下げを行うのでしょうか。そのヒントは、子どもたちと教育市場にあるのかもしれません。

スマホやタブレットが広く普及して要る現代では、子どもたちが初めて触るコンピュータがパソコンではなくiPadということも珍しくありません。

そこでアップルとしても、iPadを値下げしてより多くの人に選んでもらいやすくすることで、教育の現場におけるコンピュータもiPadに置き換えたいという考えがあるのでしょう。

iPadに慣れ親しんだ今の子どもたちが高校〜大学生になる時には、WindowsパソコンよりもiPad Proを選択してくれるように、今のうちからiPadシリーズの虜にしておきたいというのが、アップルの戦略なのかもしれません。

アップルが廉価版iPadを売る理由の1つは、将来への投資ということなのかもしれませんね。

最後に

今回は、「2018年の廉価版iPadは更に安くなるのかと、アップルの狙いは教育市場か」についてご紹介しました。

今の20代の人は、コンピュータと聞くとWindowsのパソコンを連想する人も多いと思います。それはやはり、学校に置いてあったのがWindowsのパソコンで、それを使って育ってきたためです。

今の子どもたちは、iPad1台で勉強調べ物も、またゲームなどのエンターテイメントも経験するようになっています。

これから「コンピュータ」という言葉の定義も、大きく変わっていくのかもしれませんね。