「Amazonプライム・ビデオ」は次のテレビを狙っている?広告事業参入か

最近は、「Amazonプライム・ビデオ」というビデオストリーミングサービスが人気を集めています。

プライムビデオは、Amazonプライムに入っている人なら誰でも動画が見放題になる太っ腹なサービスです。

なんといっても、Amazonプライムの利用料金は年間¥3,980、1ヶ月あたり¥330というコスパの良さが魅力です。

一方で、こんなに安くしたら、儲からないのではないかという疑問を私は抱いていました。正直言うと現状のプライム・ビデオは赤字だと思います。

そんな疑問を解決してくれる記事がダイヤモンド・オンラインに掲載されていました(参考: 民放テレビ局がすべて「負け組」になってしまう3つの理由)。

記事の理由の1つとして、Amazonプライム・ビデオは、今後広告ビジネスに参入するかもしれないということを言及していました。

果たして、「Amazonプライム・ビデオ」は次のテレビを狙っているのでしょうか。

Amazonプライム・ビデオは次のテレビを狙っている?

Amazonプライム・ビデオと並んで人気を博しているビデオストリーミングサービスが、「ネットフリックス」です。

ネットフリックスとプライム・ビデオは、一見似ている両者ですが、ビジネスモデルは根本的に違うように思います。

ネットフリックスはDVDの進化系であり、きっちり月¥702〜1,566取ることで、広告なしで、快適に映画やドラマが見れることを目指していると思われます(実際にネットフリックスは元々ネットのレンタルDVDをやっていました)。

一方で、Amazonプライム・ビデオは、映画やドラマ、番組などを、月¥330という、ほとんど無料同然で配信しています。これは、プライムビデオはテレビの進化系であり、ゆくゆくは動画の冒頭などで広告を流して儲けようとしているのかもしれません。

実際に、Fire TVでプライム・ビデオを見ていると、動画の冒頭にオススメ番組の紹介が15秒ほど入ることがあります。いずれはこの部分に、企業広告を掲載するのでしょうか。

ダイヤモンド・オンラインの記事にもありましたが、アマゾンはユーザーの商品の閲覧・購入履歴を全て把握しているので、ユーザーが購買意欲を示しそうな商品の広告を選んで流すことは簡単なはずです。

Amazonプライム・ビデオは、従来のテレビよりもより進んだ、次のテレビになるのかもしれませんね。

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最後に

今回は、「Amazonプライム・ビデオは次のテレビを狙っている?」についてご紹介しました。

もちろん、同じく広告主体の動画配信サービスとして「YouTube」がありますが、YouTubeは映画やドラマではなく、個人が投稿した動画をコンテンツとしているので、Amazonプライム・ビデオとはまた別の畑であるように思います。

ネットフリックス、YouTube、Amazonプライム・ビデオは、同じ動画配信サービスでありながらも、ビジネスモデルや配信コンテンツが異なるため今後も共存していくことは間違いないでしょう。

その裏で、従来の地上波は徐々にスポンサーをネットサービスに奪われていくことになるかもしれません。

今の子どもたちが大人になる頃には、テレビの定義は今とは全く異なるものになっているかもしれませんね。