「Disney+ (ディズニープラス)」はテレビの息の根を止めるかもしれない?

最近は、日本でもアメリカでも「テレビ離れ」というものが進んでいるようです(参考: 若者の「テレビ離れ」顕著に 10、20代はインターネット利用時間の方が長くNFLの視聴率減が物語る米国民の「テレビ離れ」、一因に“コードネバー層”の増加)。

テレビ離れの原因は様々あると言われていますが、特に、日米ともにスマホやインターネットの普及が大きな要因だと思われます。

さらに、最近はアメリカに次いで日本でも定額ビデオストリーミングサービスなるものが人気を集め始めています。

2014年の「Hulu (フールー)」を筆頭に、15年には「Netflix (ネットフリックス)」と「Amazonプライム・ビデオ」も利用可能になりました。

このビデオストリーミングサービスは、今後更にテレビ離れを加速させるでしょう。

さらに、2019年にはあのディズニーが本気でストリーミングサービス「Disney+ (ディズニープラス)」を開始します。

ディズニーのストリーミングサービスは、日米ともにテレビの息の根を止める(トドメを刺す)のでしょうか。

「Disney+ (ディズニープラス)」はテレビの息の根を止めるのか?

CES 2018において、ディズニーABCテレビグループのベン・シャーウッド社長は、ディズニーのストリーミングサービス「Disney+ (ディズニープラス)」では、7,000〜8,000本のABCのテレビ番組のエピソードを提供すると発表したようです(参考: Disney Reveals New Info On Their 2019 Streaming Service)。

また、すでに3〜4本のオリジナルドラマと、3〜4本のオリジナル映画をストリーミング向けに提供する予定であり、「ハイスクール・ミュージカル」のオリジナルシリーズが制作されることが決まっているそうです。

そして、ABCテレビのコンテンツはもちろん、ピクサーやマーベル、スターウォーズのオリジナルシリーズが作られる可能性も高いです。

さらに、ディズニーは20世紀フォックスを買収したため(参考: ディズニーがFOX買収 動画配信サービスはつぶし合い)、20世紀フォックスが持っている映画やドラマもディズニーのストリーミングで配信されることになるでしょう。

極めつけは、月額料金がネットフリックスよりもお得なものになることで(参考: ディズニーの独自ストリーミングサービス、価格はかなりお手頃に?)、おそらく¥700〜800程度になるのではと予想されます。

このように、ディズニーのストリーミングサービスは、ABCテレビの7,000〜8,000本の番組が配信され、オリジナルの映画とドラマがそれぞれ3〜4本制作されることが決まっていて、ピクサー、マーベル、スターウォーズなどのオリジナルシリーズが制作される可能性があり、20世紀フォックスの映画・ドラマも配信され、月額料金はネットフリックスよりも安い¥700〜800程度(仮)になるという、かなり強力なものになりそうです。

▼テレビでストリーミングが見れる、「Fire TV Stick」もオススメです

最後に

今回は、『「Disney+ (ディズニープラス)」はテレビの息の根を止めるかもしれない?』についてご紹介しました。

定額ビデオストリーミングサービスをめぐっては、ネットフリックスが世界1億ユーザー、Amazonプライム・ビデオが世界8,500万ユーザー、Huluが世界1,700万ユーザー(参考: Hulu、2017年の定期購読数は1700万件、売上は10億ドル超え)が利用するという、群雄割拠となっています。

この熾烈を極めるビデオストリーミング市場に、2019年からディズニーが堂々と参入するわけです。

もちろん、いくら魅力的なコンテンツが増えても、私たちが動画の視聴に充てられる時間は限られているため、ストリーミングが流行れば流行るほど、おのずとテレビを見る時間も減っていくことになるのです。

そう考えると、ディズニーのストリーミング参入というのは、まさにテレビの息根を止める(トドメを刺す)ことになるのかもしれませんね。

ディズニーが2019年に始めるビデオストリーミングがどのようなサービスになるのか、とても楽しみですね。