電気自動車の普及はいつから?2030年代頃が有力か

2010年代になって本格的に発売され始めたのが、電気だけで走ることができる「電気自動車(EV)」というものでした。
すでに、フランスやイギリスでは2040年からガソリン車の販売が禁止されることが決まっているように、将来は電気自動車がガソリン車に取って代わっていくと期待されています。
しかしながら、現状の電気自動車はせいぜい200〜300km程度(実質的に)しか走行できない上に、充電スポットの数も少ないため、まだまだガソリン車に代わる日は遠そうなのです。
では、「電気自動車の普及はいつから?」という疑問なのですが、これは2030年代頃という見方が有力かもしれません。
EVは2030年代頃に普及する?
Forbesに掲載された記事によると、2030年には約500万台のEVがカリフォルニア州の道路を走り、2040年には今のスマホ並みに一般的になっているだろうという、ある予測が立てられているそうです(参考: Electric Vehicles Could Be As Ubiquitous As Smart Phones By 2040 In California: Report)。
このレポートを発表したのはカリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏で、彼は2012年に2025年までに150万台のEVがカリフォルニア州を走ると発表していました。
現在までにカリフォルニア州で販売されたEVは約37万台なので、今から7年でプラス113万台、12年でプラス463万台も売れなければならない計算になります。
現代からは想像もつきませんが、これから2020年代にかけて、バッテリー技術のブレイクスルーが起こり、充電スポットの数が増えていけば、この数字も現実味を帯びてくると思われます。
すでに次世代の全固体電池はすでに投資が始まっていますし(参考: まずは全固体電池 ルノー・日産・三菱自が投資計画)、これから政府主導で充電スポットの拡充も行われていくでしょう。
最後に
今回は、「電気自動車の普及はいつから?2030年代頃が有力か」についてご紹介しました。
電気自動車のロードマップをまとめると、2010年代はEVがうぶ声を上げ、2020年代は実用的なレベルへの進化とインフラ整備、2030年は普及期、2040年には一般化といった流れでしょうか。
現状はとにかくバッテリーが使い物にならないため、一刻早く「全固体電池」が実用化されることに期待されます。
全固体電池は、リチウムイオン電池よりもバッテリー持続時間が長く、また充電速度も高速化できると言われています。
EVが今後どのような進化を遂げていくのか、とても楽しみですね。