4Kテレビの二極化!「格安液晶」と「高級有機EL」のどっちを選ぶ?

最近は、「4Kテレビ」が身近な存在になってきました。

そんな4Kテレビをめぐっては、価格が極端に安い格安液晶テレビと、価格は高いものの画質が圧倒的な高級有機ELテレビに市場は大きく二極化しつつあるようです。

そんなわけで今回は、「4Kテレビの二極化」について考えていこうと思います。

格安化が進む4K液晶テレビ

2017年にドン・キホーテが50インチの4K液晶テレビを¥59,184(税込)という破格で販売し、すでに現在までに1万7,000台以上を売り上げたようです(参考:ドンキの“情熱価格4Kテレビ”がまたまた帰ってきた!)。

この「ドンキの4K」は、価格の割には画質もそれなりに良く、まさにコスパの高い製品として人気を集めているようです(参考: 【二代目ドンキの4K】解体してわかった今度こそ買いの理由)。さらに、2018年2月には第3段が登場し、今後も販売台数を伸ばしていきそうです。

格安4K液晶テレビをめぐっては、DMMもの55インチの4K液晶ディスプレイを¥79,704(税込)という低価格で販売し、話題を呼んでいます(参考: DMMの4Kディスプレイが55型と65型に一新。55型は73,800円)。

一方、アメリカでは、中国のTCLが販売する4Kテレビが$369.99という破格で売られていて(参考: Amazon.com)、米アマゾンで爆売れしています。今やこのTCLは、サムスン、LGに次いで世界第3位のシェアを持つテレビメーカーにまで成長したようです(参考: 中国新興TVメーカー「TCL」が米アマゾンで売上No1になれた理由)。

このように、市場では格安の4K液晶テレビブームが巻き起こっています。そしてもはや、4K液晶テレビは、6〜8万円程度が当たり前という風潮さえも生まれつつあります。

追記18.7.12: さらに、55インチ4K HDR対応で¥59,800のオプトビジョンも登場したようです(詳しくはこちら: OPTVISION(オプトビジョン)の4K HDRテレビがすごい?55型¥59,800)。

高級有機ELテレビの台頭

そんな格安4Kテレビの独走に待ったをかけたのが、2017年より本格的に販売が始まった「有機EL(OLED)テレビ」です。

有機ELは、映像素子が自発光するシステムを採用したことで、液晶と比べて圧倒的にコントラスト比が高く、また、見た目も薄いという特徴を持った次世代ディスプレイです。

そんな有機ELテレビは、現在のところソニー、パナソニック、東芝、LGの4社が販売していますが、日本メーカーのものは55インチで30万円以上LGも20万円程度と、格安路線を突っ走る4K液晶とは真逆の路線を進んでいます。

このように、高価格路線の有機ELテレビなのですが、特に画質にこだわる消費者からは極めて高い評価を得ていて、今後はますます販売台数を増やしていくと言われています(参考: 韓国LG独走に待った 「有機ELテレビ元年」の覇者は? 4社がシェア争い)。

いわゆる家電マニアと呼ばれる人たちや、映画を美しい映像で楽しみたいという本物志向のユーザーたちに有機ELテレビは好評で、彼らの購入選択肢から液晶テレビは外されてしまったようです。

格安液晶と高級有機ELは共存できる?

このように、4K液晶テレビは¥1でも安くという、格安化が進んでいて、対する4K有機ELテレビは、高くても画質が良ければ売れるという高級化の現象が起きています。

ここで気になるのは、今後は安い液晶テレビと、高い有機ELテレビのどちらが生き残るかという疑問ですが、これは、どちらも共存できると思います。

ほとんどの消費者にとっては、格安4K液晶テレビでも十分満足であることも事実ですし、逆に、品質にこだわる一定数のコアユーザーは高くても有機ELテレビを買います。そのため、安い液晶も、高い有機ELもどちらも売れるのです。

ただし、ここで今後は市場から淘汰されていくのは、中途半端に価格の高い液晶テレビです。一般消費者は安い液晶テレビを買い、コアユーザーは有機ELテレビを買うため、中途半端に価格の高い液晶テレビは誰も買わなくなるのです。

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最後に

今回は、『4Kテレビの二極化!「格安液晶」と「高級有機EL」のどっちを選ぶ?』についてご紹介しました。

このように、格安液晶テレビと高級有機ELテレビは、どちらにもメリットがあるため、どちらを選んでも正解と言えます。

ふだんは地上波の放送しか見ないという方には、格安4K液晶でも満足できると思いますし、逆に映画や海外ドラマを高画質で楽しみたいという方には、有機ELテレビがおすすめになります。

2018年末からは待望のBS 4K放送も始まるので、4Kテレビ市場は今後ますます盛り上がりを見せていくことになりそうです。これからのテレビ市場がどう変化していくのか、とても楽しみですね。