Apple TV 4Kの「クロマ」とは?4:2:0と4:2:2の違いについて

Apple TV 4Kでは、新たに「4K HDR」の映像出力に対応しています。

映像出力を「4K HDRモード」にすると、設定のメニューに「クロマ」というものが登場します。

このクロマには、「4:2:0」と「4:2:2」を選択することができるのですが、「この2つは何が違うの?」と疑問に思っている方も多いと思います。

そこで今回は、「Apple TV 4Kのクロマについてと、4:2:0と4:2:2の違い」についてご紹介します。

Apple TV 4Kの「クロマ」とは?

では、Apple TV 4Kの「クロマ」についてご紹介していきます。

結論から言うと、クロマ「4:2:0」よりも、「4:2:2」の方が映像がより綺麗(正確)に表示されます。そのため、お使いのテレビが4K HDRのクロマ「4:2:2」に対応している場合は、ぜひ「4:2:2」に切り替えましょう(4K SDRモードの場合は、4:4:4まで出力できます)。

クロマ4:2:0や4:2:2は、「クロマサブサンプリング技術」と呼ばれるもので、映像を圧縮する際に、なるべく見た目を劣化させずにデータサイズを小さくするために使われている技術です(参考:クロマサブサンプリング技術 – RED)。

映像データは、輝度を表現する「ルミナンス」と、色を表現する「クロマ」に分解することができるのですが、映像データを圧縮する際は、「クロマサブサンプリング」を行なって「クロマ」のデータ量を半分以下にするそうです。

そして、ディスプレイに映像を表示する際に、「クロマ」比率が4:4:4に近ければばよりオリジナルの映像を正確に表示することができます(4:4:4はクロマサブサンプリングを行なっていません)。

クロマ「4:2:2」では元の色情報から水平方向に1/2圧縮し、「4:2:0」では、元の色情報から垂直、水平方向に1/2ずつ圧縮しています。この「クロマサブサンプリング」によって、圧縮前のオリジナルの映像と比較して、映像の見え方が異なってくるようです(画質では4:4:4 > 4:2:2 > 4:2:0の順に良い)。

詳しくはREDのウェブページの、「圧縮アーチファクト」にて紹介されています(参考: クロマサブサンプリング技術 – RED)。

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Apple(アップル)

最後に

今回は、『Apple TV 4Kの「クロマ」とは?4:2:0と4:2:2の違いについて』についてご紹介しました。

これまでのHD動画では、クロマ4:2:0が主流だったのですが、4K HDR対応動画では、クロマ4:2:2でより美しい映像を楽しめるようになるケースがあります。

皆さんも、Apple TV 4Kのクロマを「4:2:2」に設定して、より美しい動画を楽しんでみてはいかがでしょうか。