「Echo」の出荷台数シェアが4割へ低下!Amazon独走に待った

日本でも2017年後半に「Google Home」と「Amazon Echo」が発売されるなど、「スマートスピーカー」という新しい製品が最近話題を呼んでいます。

スマートスピーカーの世界出荷台数シェアをめぐっては、2017年第1四半期は「Amazon Echo」が81.8%とぶっちぎりでしたが、2018年第1四半期では、43.6%まで低下したようです(参考:アマゾン、スマートスピーカのシェア急減–グーグル、アリババ、アップルらが追う)。

これは、「Amazon Echo」の出荷ペースが減速したようにも見えますが、実際のところは前年比で102%増と、出荷数自体は倍以上に増えています。

では、なぜAmazon Echoの出荷シェアが半数近くに低下したかというと、「Google Home」、「Alibaba Tmall Genie」、「Apple HomePod」などの躍進があります。

「Google Home」は26.5%、「Alibaba」は7.6%、「Apple HomePod」は6.0%と、「Amazon Echo」が独占状態だったスマートスピーカー市場に、続々と新規参入が続いているようです。

果たして、スマートスピーカーの市場はこれからどうなっていくのでしょうか。

スマートスピーカー市場は今後どうなる?

スマートスピーカーをめぐっては、「Amazon Echo」、「Google Home」には馴染みがあると思うのですが、意外だったのが「Apple HomePod」よりも高い出荷シェアを記録した「Alibaba Tmall Genie」です。

中国のアリババが発売する「Alibaba Tmall Genie」は、中国市場向きのスマートスピーカーで、499元(約¥8,000)という安価でありながら、「Amazon Echo」と同様に音楽・ニュースの再生や買い物などができるようです。(参考: 中国アリババがAIスマートスピーカー「Tmall Genie」発表。中国ECサイトTmallでの買物に対応)。

中国では、「Amazon Echo」と「Google Home」が販売されていないため、中国人がスマートスピーカーを買う際は、必然的に「Alibaba Tmall Genie」を選択することになります。今後もシェアを拡大しそうです。

そして、天下のアップルの新製品であるのにも関わらず、あまり話題になっていないのが「HomePod」です。「HomePod」は$349という高値で販売されたせいか、出荷シェアも「Echo」、「Home」に及ばないほど低くなっていますが、このまま黙って引き下がるアップルではないと思うので、今後の活躍に期待です。

グーグルはAIの開発にとても力を入れていて、先日も電話で予約注文をしてくれる新機能などを発表しました(参考: あなたの電話相手はもうAIかもしれない)。

今後は「Amazon Echo」と「Google Home」の市場シェアも徐々に縮まっていくかもしれませんね。

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最後に

今回は、『「Echo」の出荷台数シェアが4割へ低下!Amazon独走に待った』についてご紹介しました。

私は「Amazon Echo Dot」を使っていますが、実際に使う機能は、「天気予報」と「電球のオンオフ」くらいしかありません(使いこなせていないだけかも)。

これには、音楽ストリーミングに「Apple Music」をメインに使っているため、「Amazon Echo Dot」では使えないというのも関係しているかもしれません。「Apple Musicの再生のためだけでもHomePodが欲しい」と思ったこともあります。

こう考えると、今後スマートスピーカーを差別化する上で重要になってくるのは「独自機能」なのかもしれません。

「Echo」の強みはAmazonで買い物ができることやディスプレイ付き端末同士でビデオ通話ができること、「Home」の強みは独自AIの機能、「HomePod」の強みはApple Musicといったように、今後は独自機能を強化して、ユーザーを囲い込むことを狙ってくるかもしれません。

スマートスピーカー市場が今後どのような発展を遂げていくのか、目が離せませんね。