「Netflix (ネットフリックス)」がJ:COM、auと提携!その狙いとは?

定額動画配信サービスを手がける「Netflix (ネットフリックス)」は、J:COMauとそれぞれ提携することを発表しました(参考:JCOM、米ネットフリックスと提携 CATVでネット動画auの料金プランにNetflix見放題で25GBの「Netflixパック」。5,500円~)。

J:COMの方は、セットトップボックスのNetflix対応および、ケーブルテレビサービスとNetflixをセットにした料金プランを2019年から提供する予定です。

auの方は、Netflixの料金込みで25GB月¥5,500〜で利用できる新料金プラン「auフラットプラン25 Netflixパック」を、2018年夏から提供開始するようです(カウントフリーではない)。

このように、Netflixは「ケーブルテレビ」と「携帯電話」という2つの通信事業と提携することで、日本における会員数を一気に拡大する狙いのようです。

NetflixがJ:COM、auと提携する狙いとは

「Netflix (ネットフリックス)」が日本でサービスを開始したのは、2015年9月だったので、もうすぐ3年が経ちます。

当初は世界最大の動画配信サービスが上陸するということで、期待もかなり大きかったのですが、いざ蓋を開けてみればその影響力はそれほど大きくなかったようにも思えます。

日本におけるNetflixの会員数は公表されていませんが、おそらく100万ユーザーには届いておらず、数十万ユーザーといったところだと思われます(100万ユーザー突破していれば公表するはず)。

日本ではHuluが155万件登録されていると公表しているのと(参考: Hulu加入数は155.4万件でリニューアル影響から回復。1日で1.2万の“安室効果”)、Amazon Prime Videoの会員数が200〜300万人いるとされているため、それらに比べてNetflixは遅れをとっている印象です。

現状の日本におけるNetflixはもはや単体では会員数を増やすことが難しいため、J:COMやauといった他社サービスと提携してバンドルしてもらうことで、一気に会員数を増やそうという魂胆なのだと思います。

J:COMの契約数はおよそ500万件なので、そのうちの1割に契約してもらえば、Netflixは一気に50万登録を獲得することができます。

auのユーザー数はおよそ5,000万件なので、そのうちの1%にでも契約してもらえば、Netflixは一気に50万登録を獲得することができるわけです。

このように、Netflixは日本市場におけるテコ入れに力をいれて、早く国内100万登録を突破することが大切です。このまま日本で数十万登録で留まっているようでは、いずれNetflixは日本市場から撤退することにもなりかねないためです。

Netflixがコンテンツの制作や広告展開に力を入れられるのは、ひとえに米国および世界での膨大な会員数のおかげなので、早く日本市場でも成功したいところなのでしょうか。

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最後に

今回は、『「Netflix (ネットフリックス)」がJ:COM、auと提携!その狙いとは?』についてご紹介しました。

では、NetflixはJ:COM、auと提携することで会員数を一気に増やせるかというと、なかなか難しいと思います。

J:COMの方は、ケーブルテレビのメインの利用者は中高年で、彼らは定額動画配信には興味がなく、使い慣れたテレビ放送を見ようとするためです。

auの方は、シンプルに月額¥5,500〜というのは高いですし(2年目から更に高額化)、Netflixと一緒に余分な「auビデオパス」のサービスもくっ付いてくるので、正直言って料金プランに疎い人たちしか契約しないと思います(カウントフリーじゃないのでメリットがない)。

かくいう私はNetflixを2年以上利用しています。日本から撤退してしまう自体だけは避けたいので、なんとかして日本ユーザー拡大に向けて頑張ってほしいところですね。